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何某という杖と夢の物語  作者: α
学校騒動編
9/18

捜査3

読者の方こんにちは

更新に日があいてしまいすみません

今回は、捜査官の掴んだ情報が少し明らかになります。

まさかの容疑者が?

それでは、最後までお楽しみください。

  二人の警察官から話された言葉は、あまりにも衝撃的すぎて覚えていない。

  確かに言えることは二人が、「犯人はこの学校の生徒である可能性が高い。」、といったことだけだった。

  その結論に至った経緯を説明していたのかもしれないが、頭の中が白紙のように真っ白だったので、内容が入ってこなった。


  あとあと考えると、確かにこの学校のセキュリティはとても厳しく部外者がいればすぐ通報が入る。

 

 校内のいたるところに監視カメラが設置してあり、来客手続きをしなければ、警備システムが不審者とみなし警報が鳴る仕組みになってある。

  これより、犯人が校外から侵入したものとは考えにくい。


  それに加え彼らは、時間の第一発見者のアンズさんを新たに容疑者の一人として疑っているとも言った。


  彼女は倒れていた俺を助けてくれた、命の恩人であるから彼らが言っていることは理解しがたいものだったが、状況的に見れば自ずとそうなるのもわからないわけでもない。


  なぜ、この学校の生徒がこんな事件を起こしたのだろうか?

 

  そう思っていると、考えを察したのかユウさんが、


  「犯人の目的はわからない。だが、犯人がこの学校の関係者であることは間違いないのは確かである。」


  と言った。


  監視システムが部外者から除外する人物にはいくつか種類があるとユウさんは言う。

  除外される人物は、生徒と教師だと思われがちだが、まだ存在する。

 

  学校の関係者である。

  具体的に言うと、政府の学校担当者である。

  それ以上は教えてくれなかったが、人数は相当いるらしい。

 

  話が終わると、部屋の窓にパラパラと音がしていた。

  話の最中に、いつの間にか雨が降り始めていたようだった。

  空は灰色をしていた。

  壁にかけてある時計は、10時を指していた。

 

  二人の警察官と一人の少年がいる空間は、何か重い雰囲気をしていた。

  その空間にいる二人の警察官は、席を立って部屋を出ていった。

 

  2人が出ていってから何時間たったのだろうか?

  俺は、警察官が帰った後気を紛らわすためにゲームをしていたが、紛らわそうにも紛らわすことはできなかった。


  彼らの言ったことをまとめると

  犯人の目的は不明。

  犯人はの候補は沢山いて、今の時点では特定はほぼほぼ不可能。

  容疑者は、俺とアンズさんの二人。


  気がつけば、12時を知らせるサイレンがなっていた。

  お腹も減っていたが、家に食材がなかったので家の外に出て外食をすることに決めた。


  正直乗り気ではなかったが、家には居たく無かったし気分転換するために、マンションの近くのファミリーレストランに行くことにした。


  恐らく、ナオヤもまだ昼飯を食べていないと思ったので、家を訪ねてみることにした。

  案の定まだ昼飯を食べていないと言うことなので、誘ったら喜んでついてきた。


  ファミリーレストランは、マンションのエントランスを出てから右に曲がって、駅に行く方向と反対側に進んで行くと、徒歩10分ぐらいで着く距離にある。


  傘をさしてエントランスを出て、ファミリーレストランへ続く一本道を進みながらナオヤと話をした。


  二人の警察官からは、特別に口止めをされているわけでもないので、二人から聞いた話を少しだけした。

  犯人の特定が難しいことと、目的がわからないこと()()言った。


  流石にアンズさんを疑っていることや、学校のセキュリティのことは言わなかった。

  アンズさんを疑っていることをナオヤに話して、もし本人にバレたら捜査に支障が出かねない。


  話を終えると、ファミリーレストランまで数十メートルまでのところまで来ていた。

  足早に数十メートルの距離を歩き、オレンジ色をした建物の前に到着した。


  傘を折りたたみ、透明ガラスがはられた扉を開けた。

  店内には、お昼といっても平日だから、空席が少し目立つ。


  中に入ると、店員がこちらに寄って来て何名かと聞くので、2名と言うとすぐに席へと案内された。


  席に着くと、メニューを渡した後にご注文がお決まり次第お呼びください、と言って会計を待っている人がいるレジの方へと行った。


  俺たちは、座席と椅子二つが一緒になっている席に座った。

  座席は、暗い茶色を基調としていて、椅子は木の枠組みと座板の上には、座席と同じ色の座面をしていた。

 

  壁の色は、だいたいが焦げ茶色をしていて落ち着いた雰囲気になっている。

  禁煙席と喫煙席が別々になっており、窓で遮られているため、禁煙席まで煙が来ることはない。


  二人とも注文するメニューが決まったので、OAS(order entry system)を鳴らして店員を呼んだ。

  ピンポン、という音がした後、店員がメニューを聞きにやって来た。


  二人とも注文を言い終えると、店員は


  「ドリンクバーはあちらにございます。ご自由にお使いください。」


  と言って、厨房の方へと去って行った。


  二人はそれぞれ別のメニューを注文した。

  ナオヤは鳥の唐揚げを注文し、俺はハンバーグを注文した。


  家の中での話は、それほど気分が良いものでは無く食欲も無かったが、お昼時になるとやっぱりお腹は空いていた。


  ドリンクを取った後、お互い暗い話をやめようと思っていたのか、事件とは全く関係のない話をしていた。

  クラスでの面白い話や、しょうもない話をたくさんした。


  やがて、注文していた料理が届いたので食べると、今までのことを忘れさせるぐらいの美味しさが口の中に広がっていった。



読んでいただきありがとうございます

今回の話は、どうでしたか?

次は、事件後の初となる登校となります

感想を是非お願いします

次回でお会いしましょう

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