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何某という杖と夢の物語  作者: α
学校騒動編
3/18

魔法専門学校

読者の皆さんこんにちわ。

今作の更新が遅れてしまい申し訳ありません。

今回は、主人公が通う学校について書きました。

コメント、感想など是非お願いします。

最後まで、お楽しみください。


  電車の窓の外に、外壁が白い建物が佇んでいる。

  とても、大きく見える。


  その建物の壁は、太陽の光を反射してより一層白く見える。

  異様なほどの白さは、それが神聖であるかのように示している。

  明らかに、他のそれとは存在感が違うのだ。

 

  いや、その建物は神聖なのである。

  人類の叡智の結晶、神にしか許されなかった力、古からの言い伝え、すなわち「魔法」を学ぶ場であるからだ。


 外壁の白さは、それらを顕著に表している。


  「次は〜魔法専門学校前〜、魔法専門学校前〜。」


  特徴があるイントネーションで、車掌が言った。


  よく、あるやつだ。車掌の訛りが酷かったり、発音が違うかったり。


  そう思っていると、電車がゆっくりと減速し始めた。

  流れる景色のスピードも同じようにスピードが落ちる。

 しばらくすると、電車が完全に停車した。

  窓の外の景色も固定される。


  高い音が鳴った後、扉が開いた。


  重い腰を上げ、俺とナオヤは一緒に外へ出た。

  目の前には、同じ制服の生徒が数え切れないほどホームから登るべく階段に並んでいた。


  この学校の制服は、特徴的である。


  他の学校には珍しい紺色のブレザーに青色の線が、袖や首元など何本か混ざっている。

  胸には、校章のワッペンが縫い付けられている。

  男子もブレザーの着用を義務されている。


  左袖の二の腕の部分に、三本の線が刺繍されている。

  赤色、黄色、緑色、この三色が存在する。

 この色は、各学年を識別するためにあるらしい。


  俺は、第二学年で赤色の線が刺繍されている。

  もう一つ上の第三学年は黄色のさんが刺繍されている。

  第一学年は、緑色である。


 次に入学してくる生徒の色は、卒業した生徒の色に決められる。


  こんな豪華な制服の学校はそうそうない。

  だから、もし何か問題を起こしたら、すぐばれてしまう。例えば、魔法の乱用とか……

  まあ、そんなことするやつはいないだろう。


  鬱陶しいなぁ


 と、思いつつ男か女かわからない人の集団をかき分け、階段を登る。


  来た時同様、杖を使って改札を出る。

  使うというか、ただ杖を持っていればいいだけなのだが。

  まだまだ、杖は普及していないので、定期券や切符を使う人が圧倒的に多い。

  だから、通学の間使う駅にのみ、杖適応の改札が置かれたらしい。

 

  そこからは、すぐだった。

  駅から、学校までは目と鼻の先の距離だ。


  他愛もない話をしているとそれは、あっという間だった。


 目の前には、「魔法専門学校」の文字が刻まれた札がある校門の前に着いていた。

   

  その奥には、天に届く、まではいかないが他の建物よりは高い校舎があった。


  電車で見たときもそうだったが、改めて思うと相当大きい。


  校門をくぐり、下駄箱へ向かう。

 自分のものを開け、上履きを履いて、外靴をしまう。


  ここからは、ナオヤとは別々だ。

  お互いの教室は、反対側にある。


  二年生の玄関から、右と左に通路が続いている。

  僕は右側、ナオヤは、左に教室がある。


  ナオヤと別れるとき何か言った。

  俺は、上手く聞き取れずに聞き返した。

  すると、彼は、


  「また、放課後な。」


 と、言った。


  全く、呑気なやつだ。

  もう、学校が終わる時のことを考えている。

  これから、始まるっていうのに。


  「おう! またな。」


  俺は、そう返した。


  そのまま、右の通路に進み自分の教室へと行く。

  俺のクラスは、2年5組。

  この学校には、一学年6組クラスがある。


  これから、授業が始まると思うと、憂鬱な気分になるが扉を開ける。


  クラスには、総数の8割ぐらいの人がいた。

 

  席に着くと、周りの友達と口々に挨拶を交わす。


  クラスには、読書をするやつ、友達と話をするやつ、携帯ゲームをするやつ、寝ているやつ、勉強しているやつ、などたくさんいる。


  俺は、このクラスが嫌いではない。むしろ、好きなぐらいだ。それぞれ個性があって、過ごしていて、とっても面白いし、楽しい。


  鞄から、何冊もの教科書を出していると、1人の友達がこっちに来るのが目に入る。

  ヒロシだ。


  「おはよー。昨日のMtv見た?」


  Mtvとは、高校生と中学生を中心に流行っている音楽番組だ。

  しかも、昨日は俺と友達が好きなhiphopグループが登場していた。


  「ああ、もちろん見たぜ。」


  俺は、答えた。

 

 このクラスで、hiphopが好きなのは、俺と友達のヒロシしかいない。

  2人とも共通の趣味を持っていると知った時は嬉しかったし、友達ができるかどうかの不安も無くなった。


  その後、そのグループのメンバーの1人が歌詞間違いの話をしばらくした。


  話をしていると、先生が来て予鈴が鳴った。


  担任は、西川という先生だ。

  見た目のこれといった特徴はない。

  先生は30代後半らしいが、まさに普通の中年の男性という感じがしている。


  たが、性格は全然違う。

 生徒のことを第一に考えるし、ある程度最近の若者の流行りにもついてきている。


  普段から、そんな先生の努力が感じ取れるのか、生徒からの信頼や保護者からの信頼も絶大だ。


  先生が、連絡事項を喋っている。

  その中に、特に気にするものも無くとりあえず聞き流す。


  先生の話が終わった。

  それと同時に、一時限目開始5分前のチャイムがなる。


  一時限目はなんだろう? 古典か……


  と、考えながら準備を始める。

  古典は、授業の速度が速くて有名だ。


  そんなことを考えているうちに、一時限目開始のチャイムが鳴った。





 

 

最後まで読んでくださりありがとうございます。

今回はどうでしたか?

次の更新は、明日になります。

それでは、次でお会いしましょう。


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