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おれと平成の天皇
おれと平成の天皇。
おれは
十歳には自殺しようと考えて、
二十二歳で嗚咽して泣いて、
二十七歳で自殺未遂して、
三十歳で涙も枯れ果てて、
あれから十年、今、四十歳。
すでに老害だと世間から見捨てられてる。
十二歳の時、平成の改元があって、天皇に届けるという願いごとに「天皇になりたい」と書いた。
それ以来、天皇に忠誠を誓う連中が「おまえなんか一生地獄だ」とうまくいくたびにおれの人生をつぶしてきた。
おれの同じ学校のいじめっ子たちが「天皇になりたいやつなど一回もセックスさせるな」といったので、ずっとセックスできなかった。本当の日本はもっとやりまくりだった。
「天皇になりたいやつなど一回もセックスさせるな」といういじめっ子のメモを宮内庁が意地でも守りつづけた。おれがセックスしても、記憶を消してでもセックスさせなかった。




