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人探し25

 そうして1日を過ごした結果、燃料は10日ほどは贅沢に使用しても問題ないぐらいに集まり、塊根はエインが収穫を頑張ったようで、1ヵ月分はありそうなほどに収穫出来ていた。

 前日までの分と合わせれば、燃料は15日以上は余裕で賄えるほどが集まり、食料に至っては数ヵ月分。

 エインとプリスが夕食の準備を行っている傍らで、燃料の集積場所にしている簡単な屋根を取り付けた簡易的な保管場所へとフォルトゥナと共に燃料を運んでいる最中でそれらを確認したヒヅキは、少し集め過ぎたかなと軽く反省する。

 収穫はもう必要ないとはいえ、それらの大半を保存食にするには数日では足りないだろう。幸い燃料はまだまだ集める事が出来そうなので問題ないが、後は天候との相談となる。

 それと共に、ヒヅキは周辺から鍋を探して来なければと、プリスが塊根を茹でるのに使用している小さな鍋を目にして考えた。流石に使用している鍋では小さすぎるので、全て調理するにはあまりにも時間が掛かるだろう。

 それに伴い、竈も増やさねばならない。その辺りは明日の仕事とすればいい。鍋も燃料集めの際に目にしたので、ここには無いという事はない。

 燃料だって大量にあるし、竈を作る為の石などそこら中に無数に落ちているのでそれも問題ない。

 あとは労力だが、丁度収穫が終わったところで燃料だって十分に集まっているので、これから竈を増やしたとしても、燃料集めはヒヅキ一人で大丈夫だろう。

 水に関してはもっとも心配要らないが、それでも直ぐに水は使用出来るように、水を溜めておく大甕か何かが必要だなと判断したヒヅキは、鍋の他にも水を溜めておく物を探す事を心に留め置く。

 ヒヅキが燃料と食料の確認と、今後必要になりそうな物について思案していると夕食は出来上がっていた。

 そのまま四人で夕食を囲んで食べ終えると、話し合いを始める。

 確認時に考えた事を三人に話して、明日の予定を決める。それが終われば、砦跡の探索を開始出来るだろう。

 話し合いを終えると、エイン達は天幕の中に入っていった。乾燥させている塊根の薄切りは、空いている天幕の中に戻す。また明日も晴れていれば、天幕から出して乾燥させる予定だ。

 ヒヅキ達は変わらず見張りを行うも、そちらはフォルトゥナが主で、ヒヅキは過去視の制御に集中していく。

 そうして夜はいつもの様に過ぎていき、朝になる。

 起きてきたエイン達と共に朝食を摂ると、ヒヅキはフォルトゥナに水瓶を託した後、早速鍋や大甕を探しに移動を始める。

 ヒヅキが鍋やらを探しに向かった後、フォルトゥナとエインとプリスは、まず昨夜天幕の中に仕舞った保存食を外に出す。

 それが終わると、プリスは保存食作りを始め、フォルトゥナとエインは竈の製作を行う為に周辺に大量に落ちている石を集める。

 二人が石を集めていると、途中でヒヅキが戻ってきて、回収した鍋を数個置いていった。

 鍋の事をプリスに任せ、ヒヅキは再度崩れている建物に移動する。

 それからしばらくして、ある程度石が集まったところで、フォルトゥナはエインに竈作りを任せて自分は石集めを継続していく。

 昼になり、プリスが昼食の準備を終えた辺りで、ヒヅキが自身よりも大きな甕を持ってくる。

 よく抱えて持って来れたなというぐらいに大きな甕を持ってきたヒヅキは、それをプリスが調理している場所の近くに設置する。

 その大甕は砂埃を被ってはいるが、ひび割れなどはなく奇麗なまま。洗えばすぐにでも使用出来るようになるだろう。

 ヒヅキが戻ってきた事で、各自一旦作業を中断して、昼休憩に入る。プリスが用意した昼食を食べると、少し休んで軽く現状を話す。

 話終えると、ヒヅキはフォルトゥナから受け取った水瓶を使って、大甕を洗っていく。

 エインは引き続き竈を作り、フォルトゥナは石を集める。

 プリスはヒヅキの隣で、ヒヅキから水を貰いながらヒヅキが持ってきた鍋を洗う。

 鍋が洗い終えた辺りで竈が1つ増えたので、そちらでも保存食作りが始まった。

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