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サイレント  作者: 明日奈 美奈
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ミサトとシュウ

2章 「ミサトとシュウ」

『ミサト、ずっと好きだった。

付き合って欲しい。』

そう、彼が告げたのは、高校の3年のクラス替えの前だった。

それから、あたしと彼が付き合うようになって2年と半年。


『…。なるほど。階段から落ちてそうなったと。』

シュウにこのなぞの若返り?の顛末をはなした。

場所はあたしたちの住むマンションの共有スペースのリビングだ。


駅で、どうしてあたしだとわかったのかときいたら、ミサトの面影があるし、恋人だから、なんて言われた。


本当は、ミサトは気づいてないけど、ミサトには表情がない。というか、感情自体がない。

俺は、早いうち、ミサトと出会ったときから気づいていた。かつての俺もそうだったから。


とりあえず、大学は一年の休学。

そのあとのことはまた、決めるということで。


『ミサトはどんな毎日を送ってた?

その、今の見た目位のとき。』


『…っ。』

美里は言葉に詰まった。

子供時代、これが美里の抱える大きくて深い闇だ。

‘大人’になった今の美里さえ、苛む闇。

いつか、気にならなくなる日がくる。

いつしか、自分自身に暗示を掛けるようになっていた…。




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