ワルキューレ
訪れる静寂に 誘うは常世の世界
黑き死の如く 世界を塗り変える
昏き天の裂け目 宵闇を縫って
湖畔を映すは 朧月夜
昏き森 天の戴を抱いて
惑わすは世界 駆り立てるは本能
少女は夢を見る 遥かなる幻想を
願うは幻想 望むは忘却
瞬くは星 仰ぎ見るは天
天は宇宙を廻り 世界は大地を駆ける
昏き群青の如く 蒼き瞳は世界を見据える
少女は謳い上げる 主上の讃美歌を
讃えるは祝福 奏でるは絶望
駆られるは人 見据えるは大地
空は朱に染まり 世界は黄昏時を迎える
赤き柘榴の如く 熱き血潮が大地を染め上げる
少女は舞い踊る 歓喜の喜びを
数多の英雄たちよ ヴァルハラに捧げよ
終末への序曲を 生命の讃美歌を
遍く世界に祝福の鐘を鳴らし この世の春を謳歌する