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「鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス」
「……陛下?」
いつもの夜。
ふとつぶやいた麗宮王の背に、煌は問いかける。
「人間族の間に伝わる詩だそうだ。鳴かぬ鳥ならば、いっそ殺してしまえと」
「……」
窓から月を見上げ、麗宮王は目を細める。
「鳴かぬ鳥なら、わたしを愛さぬ女なら、いっそ殺してこの手に入れようかと」
「しかし予言は」
「殺されるも同じこと。良桜の手にかかって死ぬのならば、わたしは永遠に良桜のもの」
「陛下……」
煌は切なく麗宮王の背を見つめていた。