第2話
春だ。
俺は桜を見上げた。
なんか、感動してきた。
「どっせーい。」
「ぐふ。」
隆臣の馬鹿が。
せっかく感動してた俺の頭にチョップしてきた。
こんちくしょー。
「ちょっと背が高いからって調子のんな。」
「まあ4人の中で一番ちっちゃい晋ちゃんには、切実な問題だよね。」
「だまれ。」
この野郎。
人のコンプレックスを・・・。
男は170ありゃそれでいい。
それ以下もいるんだから。
「あれ。ナルシストとアホ了司は。」
「ナルシストはナンパに出かけて、アホ了司はお天気お姉さんが見たいからテレビの前に待機してるんだと。」
ろくな理由ではない。
隆臣も呆れた顔して俺と同じ事を呟いた。
「しかし、はやく彼女を作らなくては。」
「・・・その顔とその天パでは無理だと思う。」
「晋、言って良いことと悪いことがあんだろうが。泣くぞ。」
「泣けよ。」
携帯をスタンバイして隆臣の泣き顔をカメラに収めようとした。
隆臣はいつもの眠そうな顔を歪めて
俺の携帯をぶん投げた。
「しねぇえぇええ!!馬鹿隆臣!!あり得ねぇ!!」
「てめえが悪趣味なことしてるからだろうが!!」
「普段から悪趣味なお前がいうな!!」
「それはまだ顔と髪ひっはってんの!?」
(なんとか携帯は無事だった。)
(春。2人での登校のとある風景。)




