表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
心が叫ぶ時  作者: 夕霧
2/4

ピエロ

誰にも見られない努力は

きっと無駄なのかも知れない


誰にも気付かれない優しさは

きっと要らないのかも知れない


それでも私は誰かのためなら頑張れる

私の勇気は君を守るためなら勇者にだってなれる


英雄や騎士にはなれないとしても

私は頑張っている君を応援したい


誰かのために一生懸命になれる君の背中は素敵なんだ

汗がびっしょりになったTシャツが

夏風に靡いてはためく影が美しい


君はきっと優しいんだ

君は絶対優しいんだ


だから私は君を無意識で追いかけてる

人影の無い放課後の体育館で

ポストを揺らす君は


キュッキュッとタイヤが鳴る

蝉時雨と共に


背番号が無い君が投げる放物線

一瞬の事故で君は翼をもがれてしまっても


ゴールポストを揺らす君へ

君はある時言ったね

笑いながら

ピエロみたいだと


私はその時何も言えなかった

だけどね

だけどね

知っているんだ


その笑顔のピエロの仮面の裏を

大粒の涙を溢しても

最後の夏を

毎日、ゴールを揺らす君を


ピエロなんかじゃない

私にとって君は最高のPG










評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ