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ウクライナのことを書かなければ

作者: だるまんず

 エッセイで持論を展開する人間として、世界で起きている大きな事件について書かないわけにはいかないだろう。

 ロシアによるウクライナ侵攻だ。


 私はこの展開がシナリオの中にないと考えていた。

 ロシア軍が東部地域に入ることはあっても首都に迫ることはないだろうと考えていた。

 完全に間違えていた。


 実際には首都に迫り、制空権を取っている(ウクライナは制空権は奪われていないと言ってる)ことから、地域ではなく、国の占領への動きに見える。

 ロシアにとっては、ウクライナがNATOに寝返るのが許せなかったのだろうと推測はできる。 

 ロシアはNATOの不拡大を求めていたが、受け入れなかったNATOに対して批難を続けている。この動きを止めるためには国そのものを押さえる必要があると判断したのだろうか。


 私はウクライナがNATOの一員になったとしても、東部と南部を押さえておけば大きな問題ではないと考えていたし、強硬策によるリスクの大きさは計り知れないのだから、侵攻するポーズで相手にNATO入り阻止が出来れば十分で、敢えて行動する理由がない、と考えていた。


 リスクの大きさ。

 NATOが直接前面に出てくることがあれば、世界戦争レベルになる可能性があり、それは核戦争の引き金になりかねないほどのリスク。チキンレースで双方が倒れる可能性も低くはないし、今も危機は続いている。


 万人単位の命を天秤に乗せたロシア。正気の沙汰ではない。

 NATOが動かないのはNATO側の命をロシアの天秤に乗せたくないからだ。

 いわゆる抑止力という恐怖の論理は、ここに破綻している。

 ロシアはNATOを恐れていても、侵攻を選択をした。

 NATOという強大な軍事力を持っているにもかかわらず、行動を抑止できなかった。


 そして抑止力の根拠となる軍事行動は起こさなかった。

 抑止力による軍事バランスで世界平和を維持すると言う大国の論理が機能しなかった事実は大きい。

 このままで終われば、第二のウクライナは日本の可能性すらある。


 世界が取れる選択肢は多くない。


 刻々と事態は変化しているが、今の段階で対ロシアとしてウクライナに武器を提供するという選択がなされた。

 第二第三のウクライナを作らないためは、ウクライナの独立を守らなければならないが、その一方でアメリカやEUが派兵するような事態は避けたい、このジレンマの1つの解としての武器供与ではあるが、良策とは思えない。


 こちら側にはロシアの論理が見えてこない。国土を奪う軍事行動を正当化する理由なんて存在しないのに、それが必要だと考えるロシアの論理。

 おそらく、ロシアではこの侵略行為が正当であると考える人がある程度いて、侵略をしなければロシアが危機に陥ると考える根拠があるのだろうが、それが見えない。

 もちろん、ロシアの論理の正当化を許す必要はないが情報が入らない。


 ロシアがなぜウクライナに侵攻したのか。これを正しく認識しなければ、ウクライナと日本の立場の違いが明確にもならない。これ以上ない制裁を科されたロシアが、次に日本に向かう可能性はゼロではない。


 私の論理ではウクライナの首都侵攻は選択肢になかった。

 ロシアはそれを選択した。その根拠が見えない。

 そして、論理が破たんした以上、それを新しい論理が必要になる。

 動いたのが北朝鮮なら理解できる。ロシアがなぜ。キーになる情報が不足している。

昨日から少しずつ書いていたのですが、1日で情報がずいぶん変わっています。

これ以上事態が悪化しないことを祈ります。


最終的には、ウクライナがロシアに併合されなければ終わらない戦争でしょう。

ロシアが全軍を撤退したところで制裁を解除する世界じゃないでしょうし。


さて、世界がロシアを村八分にすることになるわけですが、切るのはロシアでも痛みは世界中に広がる。殴った手から出血する。

コロナだけでも大変なのに、とんでもない時代になりました。

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