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その刀
約一カ月ぶりです。
ナレーションという第三者、観客席にいる人間も必要ですね。
刀はその名を冠することに誇りを持つのか?
数多の数とその芸術的、洗練された真っ直ぐな刃。
触れるものを拒絶し、ただただ無残に痛みだけを刻み込む。
その痛みの印ですら跡を残さずに。
それを握って、一振りする
すると、病室に所狭し、とその少年を取り囲み、嘲笑っていたはずの花束たちが愚かにも散った。
その少年は悟らず、怒らず、笑わず、焦らずにその天命にも似たような空想を見た。
それを信念にし、従う事なく従わせるようにした。
矛盾を貫き、その矛をも拒絶できるのは理不尽に選び取ることが出来る、一握りの勝者のみ
と。
頑張ります。