物語と言われればそうでもないかもしれないちっぽけな話
新作です。
買い物等で商品を選ぶような感覚を詰め込みました。
最後まで楽しんでいただければ幸いです。
「誠に、申し上げにくいのですが…」
そういう風に、僕は残りの寿命を告げられた。おそらく、世界的にも有名な
"病気の王様"…それが僕の病気だった。寿命はよく生きて、残り二週間と言われた。
まだ、中学校に入学して三ヶ月しか経っていなかった。その上、中学では友達が一人もいない、当然彼女もいないし、部活にも入っていない。信頼できる人もいない。
その上、学校では嫌われ者だった_
「えぇ、結って気持ち悪い…」
「あいつって、今まで友達一人もいなかったらしいわw」
「それ以前にあいつの周りなんというか…"領域"?みたいなのあるじゃん…」
…まだこれは序の口
言っていたらきりが無い。
けれど、もうこんなことを気にせずに済むようになった。
どうせ、一ヶ月後には死んでるのだから。
この病院に来るまでの間はずっと自殺のことばかり考えていた。でも、自殺しなくても自動的に死ねるのだから。もう、自殺する必要が無くなった。そう思うだけで嬉しくなった。同時に死ぬ迄の間、何をしようかと考えていた。
医者は病室に入り、入院するように言った。
言われるがままに病室に入った。(ちなみに個室である。)
今となっては、「その個室に入ったことを良かったと思えるのか?」と言われれば多少難しいところなんだ。
でも、確かに僕は見たんだ。
僕は"刀"を見た。
飾り物なんかじゃない、本物の刀だった。
ここまで読んでくださりありがとうございます!
この話の時間設定は約一ヶ月ですが、書くのにはもっと時間がかかります…
頑張ります!