私の癒し。
まただ、私はあの芝生に足が進んでいってる。
あの日から、放課後に会うこの時間がすごく楽しみで。
彼のこともだんだん少しずつ、わかって来ていた。それなのに、
「あんまり近づくな。」
「なんでですか!?」
「そこまでまだ仲良くないやろ。」
距離を置かれてる。
私、これでも頑張ってる方なんだけど。なんて。
「え、はたち?」
「うん。」
「それさ、年上ってこと?」
「そういうこと。」
「どういう人なの。」
私の親友の莉奈。こういうところで際どい質問をしてくるわけで。
私の中で、あの人は一言で表せない。だって、まだ3日しか経ってない。
それなのに、どういう人って言われても。
「一言で表せない時点でアウトー!」
「え、、きつ。」
彼って、どういう人なんだろ。
・・
「で、どういう人か知りたいと。」
「はい!」
「あまりにも直球過ぎん??」
いつもの芝生での会話。これが、私の癒しな訳だけど、そんな中身のない会話をしたいわけじゃない。
もうちょっと、ほら、ね??
「どういう人かなんか、わかるはずないやろ。一番わかるのは周りの人やと思うけど。」
「え、」
「お前さぁ。」
「はい!」
「あまりにも質問多すぎるから、1日1個な。」
1日1個の質問、今日で、使い果たしたのだろうか。
そんなことを思ってると、隣で急に笑い出す。
「ほんま、面白いなぁ、お前。」
「え、」
「え、しか言うことないん?笑笑」
そう言ってもらえるだけで、少しだけまた心が癒される。




