「僕と契約して悪役令嬢になってよ」
楽しんでいただけたら幸いです。
『僕と契約して悪役令嬢になってよ』
そう言われた瞬間私は、ウサギだか猫だか犬だか熊だかわけわからん奴の顔面にパンチをめり込ませていた。
勿論メリケンサックは、乙女の嗜みだ。
奴は、地面を2・3回バウンドして塀にめり込んだ。
「ああ~どういう事だ‼」
尋問タイム~。
塀から奴を引き剝がすと地面に叩き付け奴の頭を踏みつけた。
可愛いかった私は、誘拐されそうになったり変質者に付きまとわれてえらい目にあってるから、親が、護身術を習わせたんだ。
「ふ…良いパンチだぜ。お前こそが、悪役令嬢に相応しい。僕が、見込んだだけの事は、ある」
奴は、そう言うと鼻血をたらしながら私の頭に金髪の鬘をのっけた。
「なんじや~‼これえぇぇ~‼と…取れない!!」
金髪を引っ張る私の目に変な文字が、うかびあがる。
【呪われた縦ロール】数々の悪役令嬢に憑りつき不幸にしてきた呪われた装備品
「ふふふ…それは、呪われた装備品だ。もうそれを装備したら悪役令嬢になるしかないんだ!!!!」
どや顔を決め込む謎の物体。これから奴のことは、物体Xと呼ぼう。
鬘は、ワサワサと腰までの縦ロールになった。
「なにこれキシヨョ~!!」
パアアァァァと私の足元に魔方陣が、浮かび上がった。
こうして私は、学校帰り自宅から数百メートルの所で拉致されたのだった。
* * * * *
「リリーナ・ラルカス貴様との婚約を破棄する!!」
ハイハイ♡
婚約破棄いただきました。
しかしこれスゲークソゲーなんだが・・・
まず何が酷いって私の婚約者のカスタニア皇太子30才(笑)。
うん。良い年したおっさんだな。
まあ10年前は、20才のピチピチだったが、白人は、老けか方が、酷い‼
しかも前禿げ前線が、後退気味である。
おまけに隣にいる豚は、なんだ‼
ああ~側室か。10年前は、そこそこ可愛かった男爵令嬢だ。
つうか私との婚約を破棄して彼女を王太妃にしたいんだな。子供も二人いるらしいし。
「理由を御伺いしても宜しいでしょうか?」
うん。理由ぐらいしっかり説明しゃがれ‼
「貴様が、聖女として世界を回るのに何年かかったと思う10年‼10年だぞ‼」
しゃーないやん。
世界中の穢れた土地を浄化するのにそれだけかかった。
まあこの国だけなら2年ぐらいもかからなかったが、魔物を退治しながらの浄化は、大変だった。
なあ笑えるだろ。この世界のヒロインは、聖女でも勇者でも特待生でも無いんだぜ~
メイド(笑)ヒロインは、ただのメイド(笑)
しかも悪役令嬢が、聖女で勇者で転生者なんだぜ~笑える。
【貴方のそばにいさせて~私と貴方の愛の詩~】
これが、私が、転生したクソゲームの名前だ。
悪役令嬢の私が、幼少の頃からやれ王妃教育の上に教会に【勇者&聖女】指名されたから剣に攻撃魔法に浄化魔法と地獄の特訓。何処に王太子に会いに行く暇あるか!!
じゃ私が、世界を浄化して回っている時にこいつら何してたかっつうと安全な国でイチャイチャ子作りしてたんだぜ。
やってられるか‼
12の国を巡り魔物退治と浄化に明け暮れた。
笑いたければ、笑うがいいさ17歳だった私も今では、27歳。
立派な行き遅れである。
王太子は、私の事など始めっから待つつもりなどなく私が、国を出る前からメイドとイチャコラしていた。
リリーナは、そんな王太子でも愛していた。不憫な子だと思うよ。
男の趣味が、悪すぎる。
そして婚約破棄の後冤罪をでっち上げ処刑される。
覚醒まえのリリーナなら訳も分からずおたおたしたんだろうな~だがしかし私は、この国を出た時前世を思い出した新リリーナだ。
王太子の事などこれっぽちも愛していない。
「謹んでお受けいたします」
さあ茶番は、終わった。
反撃の狼煙を上げるぞ!!
「わたくし聖女リリーナ・ラルカスは、カスタニア王太子及びダメン国王を聖女暗殺未遂及び聖女寄付金横領罪で告訴致します!!」
「な…なのを証拠にそんな出鱈目を!!不敬であるぞ!!」
玉座で居眠りこいてた王が、慌てて怒鳴り散らす(笑)
「おうおう!!証拠はあがっているんでい!!観念しな!!」
私は、桜吹雪のあの人宜しくバッと証拠の書類をまき散らす。
「ば…かな…何でこれが…!!」
ふふふ…この証拠は、私が、物体Xに集めさせたのだ。
奴は、私が、覚醒した瞬間現れた。
物体Xは、割と使える奴だった。
なんせ私しか見えないのだ。こき使ってやったぜ~(笑)
聖女の寄付金が、最初だけで打ち切りになったので不審に思い調べさせた。
それに暗殺者も来たからな。
勿論釘バットの餌食にしてやった(笑)
「殺せ!!この女は、気狂いじゃ!!不敬罪じゃ!!」
わぉ~男爵令嬢の割にお里が、知れますわよ。10年間王妃教育してないのかよ。
私は、釘バットを召喚すると王と王太子の顔面に叩きこんだ‼
メス豚には、メリケンサックを叩き込む。三人共床に這いずり豚の様な無様な姿をさらした。
「何をしている‼お前達‼この女を殺せ!!」
家臣達や兵は、動かない。王族の我儘や浪費にほとほと手を焼いていたのだ。
家臣達と私は、手を組んだ。
3年前から下克上完成♡
ドアが、開き十数人の男女が、入ってきた。
「おお…!!そなた達は・・・」
その者達の顔を見ると王の顔が、ほころんだ。
血塗れで笑うとかなり怖い。
流石にアホでも12国の代表者は、分かるようだ。
男たちは、美形ぞろいだ。彼らを見るなり豚側室が、しなを作る。
良い男を見ると途端に媚びやがる!!
きも~‼
各国の代表が、露骨に嫌な顔をする。一流品を好む彼らは、粗悪品の令嬢モドキを好まない。
「無様だなボケリン王よ」
「我らが、聖女様に無礼は、許さぬ‼」
「これまでの悪行三昧その身で償え‼」
「各国から集めた聖女様支援金を横領しやがって‼どんだけ苦労したか‼主に聖女様が…!!」
「聖女様いや我らが、女王陛下の前で頭が高い‼」
「女王陛下だと‼‼」
「おーほほほほほ♡」
私魔物退治と各地浄化のついでに世界征服もやってましたのだから10年もかかってしまいましたの。
釘バットで熱く語ると皆さん賛成してくださいました。
「ふ…流石僕が見込んだ悪役令嬢だ」
物体Xが、どや顔をする。
なんかむかついたので釘バットで殴った。
「これにて一件落着」
私は、扇を広げ口元を隠して高笑いをする。
悪役令嬢らしいでしょ。
無能な王と王太子は、広場で縛り首になり側室と2人の王子は、平民に落とされ辺境に追放された。
その後大帝国は、300年の長きにわたり平和を謳歌した。
そしてリリーナ王女は、聖人として讃えられた。
~Fin~
最後までお読みいただきありがとうございます。
★リリーナ・ラルカス(廣瀬亜里沙)
ダメン王国の伯爵令嬢17歳の時勇者&聖女として旅に出る。その時前世の記憶を取り戻す。
★カスタニア王太子
ダメン国の王太子。リリーナが、余りにも出来が、良すぎてコンプレクスをこじらせてアホ女に走る。
★ボケリン王
ダメン国の王。聖女援助金に手を出す。暗殺者を差し向けたのもこいつ。
★男爵令嬢
王太子の側室。リリーナを処刑して王妃になろうとするが、辺境に追放される。2人(長男・長女)の子持
★物体X
女神が、差向けた御使い。579人に悪役令嬢を断られる。リリーナにボコられこき使われる。もしかして一番可哀想かな?
この世界は、女神エルシャドールが、収める。13の国が、あり人間・エルフ・ドワーフ・魔族が、住む。魔物のスタンピートや汚染に苦しむが、リリーナのお陰で救われる。
一部の者を除きハッピーエンド。




