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作家の名前は本でした。

In to The world

作者:仲野 澄
前回作はこちらです。→https://ncode.syosetu.com/n1033el/
「マッチ売りの少女がもし、商売上手だったら?」
最近、ウサミミを描くのにハマってます。

うさぎって可愛いなー。特に白ウサギは可愛い。

と思いつつ、不思議の国のアリスのアリスとウサミミを合体させて絵を描いてみた。

これが何と可愛いことか。

じーっと眺めているうちに、あることを思いついた。

不思議の国のアリスのアリスがだんだん白ウサギになっていく物語は面白そうだなーと。

だから、おばあちゃんの形見の本にお願いして見た。

「ねえ、『ゆらめき』もしもさ、不思議の国のアリスのアリスがだんだん白ウサギになって行く物語は書ける?

できれば、どこかで、読者がエンディングを選択できる奴で。」

『美羽よ、久しぶりにお題をくれたと思ったら、またそんな素っ頓狂(すっとんきょん)
なお題か。

まあ良い、しかし、美羽よ、不思議の国のアリスの真価をわかっているのか?』

「え、物語じゃないの?」

『いいや、物語もさることながら、物語に数学を混ぜたところが、すごいところなのじゃ。

因みにだが、定子は、数学はそんなに得意ではなかったようだがな。』

「ちょっと意外ね、おばあちゃんはそんな風に見えなかったもん。

で、書ける?」

『ちょっと待っておれ。

親愛なる、ルイス・キャロル先生を思って書いておるからな。

少し伏線を張らねばならぬゆえ、一時間ほど待ってほしい。』

「いいけど、なる早で。」






















ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー














あるところに、金髪碧眼のアリスという少女がおりました。
姉が、花を摘みに出かけたので、アリスは庭の大きな木を背もたれに使い本を読んでいました。

「本は大きいし重いし、眠たくなるわ。何か面白いことないかしら?」

と、アリスはぼーっと庭を眺めていました。

すると、白ウサギがタンタンと目の前を通り、視界の端っこで止まりました。

別にこれは珍しいことではありません。なので、アリスは、ああ、また白ウサギか、と眺めていました。

すると、白ウサギはどこからか金の懐中電灯を取り出して、

「ああ、赤の女王様のパーティーに遅れてしまう!急がなくてわ!」

と言うと走って行きました。
アリスはその光景を目にしびっくりしましたが、冒険が私を待ってると思い、白ウサギを追いかけて行きました。

すると、とても大きな木の穴の中に入って行きました。

穴はそれなりに大きく大人も入りそうでしたが中は暗く、どうなっているのかわかりませんでした。

しかし、アリスは勇気を振り絞り穴の中へ入って行きました。

一本、ニ歩、三歩目をだし、足を地面に付けようと思った時にはもう遅く、そこには地面はありませんでした。


「きゃーーー!落ちていくー!」

穴は深く、地球の裏側まで続いていそうなくらい長いこと落ちて行きました。

あなの途中には本棚があったり、
ピアノがあったり、
ビスケットがありました。

「ああ、本を読んでいたからお腹が空いたのよね、ちょうどいいわ、ビスケットを一枚食べておきましょう。」

そのビスケットは甘くサックっとしていてとても美味しかった。

その味にうっとりしながら、落ちて行くのも飽きたころ、ようやく底につきました。

とん。

「あら、あんなに長いこと落ちてきたのに、底に着いてもそんなに痛くなかったわ。

私、運動苦手だから、足を痛めてしまうかと思ったわ。」

見渡すとそこは、扉がずらっと並んでいました。

どれも飽きませんでした。
しかし、近くのテーブルにあった鍵を見つけもう一度試したのですが、結局開きませんでした。

これでは、冒険がここで終わってしまう、考えるのよ、アリス・プレザンス・リデル!
とアリスは自分の心に呼びかけました。

ふとみるとそこにはカーテンがありました。

「このカーテン。怪しいわ。」

アリスはカーテンを開けました。
すると、そこには小さな扉がありました。

そこには鍵穴があり、鍵を差し込むと開きました。

「やったわ!開いた!これで冒険に出られる!」

しかし、扉は小さく四つん這いになって入ろうとしても、肩が突っかかて入れないのです。

目の前には緑色の草原が広がっているのに入れないなんて!

アリスは慌てて近くを探しました。するとなかなかテーブルの上に『drink me(私を飲んで)』と書いてあるタグがついた青く綺麗な液体が入った容器がありました。

私を飲んで?じゃあ、飲めばいいのね!

アリスは早速コルクの栓を抜き半分ほど飲みました。

ああ、甘くて美味しくて隅々に染み渡って行く…

ボトルに栓をし、テーブルに置くと。だんだんテーブルが大きく、高くなって行きました。しかし、ある程度のところでそれは終わりました。


「これなら、あの扉に入れるは!
びっくりしたは、このまま、アリより小さくなて、誰かに踏みつぶされちゃうかと思った。」

そして扉を開けようとすると、鍵が閉まっていて、開きません。困りました。鍵はテーブルの上に置きっぱなしだし、どうしたらいいか、悩んでいると、

「君、そこをどいとくれ。
急いでるのだ。」

と、
スーツを着たカピバラが鍵を開けてくれました。

「ありがとう!カピバラさん!」

と、アリスが言いました。

「いいや、とんでもない。そうだ、君も女王様の、パーティーにくるかい?
くるなら、帽子をかぶってこなければならないがね。」

と言って、茂みの奥に行ってしまいました。

アリスには茂みに入って行くほどの勇気はなく、目の前の道を歩いて行くことにしました。

すると一軒の家がありました。
その外では、緑の帽子に赤い髪の男の人と、片方の耳がいれている灰色のうさぎがお茶会をしていました。

しかし、そのお茶会はお茶会というにはあまりに騒々しく、あまりにうるさく、
あまりに使えなくなる食器が多いのです。

バリーン!

「おい!なにやってんだ!
0は特別な数だろう!」

ガッシャーン!

「うるさい!三月ウサギ!
それなら、なぜオットセイと金魚はりんごを分けられない!?
居ない(・・・)から分けられないのはわかる!
しかし、居る(・・・)のにない(・・)けど分けられないとゆうのは意味がわからぬ!」

アリスはびっくりして、仲裁に入ろうとしました。

「何がどうなっているの!」

三月ウサギと呼ばれたうさぎがこう言いました。
「だからだね!どの数も0で割ることはできないんだ!
でも、0はどの数でも割れる!」

アリスは言いました。

「違いが分からないわ!
女の子が同じデザインで色が違う服を横に並べて今日はどっちの服を着たらいい?って
聞くみたいなことを言わないで!」

すると、赤紙の男の人が、
「違うんだ嬢ちゃん、この二つは、服と動物、もしくは、紅茶とスコーンみたいに全く違うんだよ!」

「どういうこと?
そして私はアリスよ!お嬢ちゃんじゃない!
アリス・プレザンス・リデル!」

と無我夢中で叫ぶと、

「ああ、すまない、アリス。
しかし、君は知っているのかい?

0÷何か

はできても、

何か÷0

はできんのだ。」

と三月ウサギ。

アリスはそれほど数学が好きなわけではありません。この前だって、学校で月に一度ある数学のテストでよくもなく悪くもない点数をとってきましたから。

「どういうことかさっぱりだわ。」

「それもそうだろう。なぜならよく数字を使うこの帽子屋でさえ分からんのだからな!」

と赤い髪の男性はいうのです。

「だからだね、数字を見ているだけでは分かりにくいだろう。つまり、

1個あるりんごをだね、2人で分けると
1÷2で1/2だ。だから、

0個のりんごを2人で分けると
0÷2で0になるだろう。

しかしだ、ないものをいる人数で分けるのは難しいことではない。

しかし、あるものをない人数で分けることはできまいさ。

1個のりんごだろうと、100個のみかんだろうと、0人で分ければ、
1÷0もしくは、100÷0でできないのだ。

りんごを袋に分けていれる時袋がないと分けても入れれんのだね。

どうだ、分かったか。」

と、三月ウサギ。
なぜか、自慢げな顔をしています。

「んー。違うはなんとなく分かったわ。

そうだ!私は赤の女王様のパーティにいかなければならないの!
でも、帽子がなくて…一つくれないかしら?
これをあげるから」

と、実は持ってきてあったクッキーを見せると、

「うむ、いいだろう。君には水色の帽子をあげよう。」

と快く、帽子をくれました。

「因みにどこでパーティーを開催しているか分かるかしら?」

アリスの問いに赤い髪の男が答えました。

「ああ、それならこの先にいる青虫に聞いて見な。あいつなら何でも知っている。」












確かにそこに青虫はいました。
水タバコで輪を作り遊んでいる。

アリスはそのタバコの臭いがあまり好きではありません。

しかし、聞かなければいけないので聞くことにしました。

「すみません、青虫さん。赤い女王様の開催するパーティーはどこでやってますか?」

すると青虫は

「はあ、少し待ってくれたまえ。
今は忙しいのだ。」

アリスには今、時間がありません。
なのでしょうがなく訪ねて見ることにしました。

「私にお手伝いできることはありますか?」

すると青虫は、

「そうだな二等辺直角三角形つまり、90度と45度で構成される三角形のことなのだが、

底辺を1とした時、斜辺つまい一番長い辺の長さは√2なのだ。
つまり、二等辺直角三角形の比は1:1:√2
になるな。」

また数学か。
とアリスはひどく落胆しました。

「ええ、なりますね。」

正直言ってどうしてなるのか、本当にそうなのかアリスには分かりませんでした。
でも、否定するにも根拠がないので否定しようがないのです。

「しかし、√2が問題なのじゃ。

√2というのは二乗つまり、

√2×√2

にすると必ず
2
になる数のことだ。

しかし、考えてみもみたまえ、
そんな数綺麗に出るはずがない。

1.41421356…

と続くのだからな。

3の分数のように循環少数つまり、ある数列が永遠と続くのではなく予測不可能な数列だからな。

あれはπ(円周率)と同じ無理数じゃ。

虚数みたいだな。」

何が言いたいのかアリスには全く分かりません。しかし、いっそのこと開き直って√は無理数だということだけ、覚えることにしました。


「まあ、理解しなくとも、老いぼれの独り言に付き合ってくれてありがとう。
パーティーの場所はこの先を真っ直ぐいけば直ぐだ。」

アリスはとても嬉しくようやくパーティーにいけるのだな!と思いました。

「ありがとうございます。
それでは…」

と言った時、

「おや、君?
君は人間かい?それとも、うさぎかい?」

アリスにはよくわかりませんでしたが、うさぎ見たいだと友達から言われたことがあるのでそうだと思いました。








森を抜けるとすべて赤色の豪華で大きいお城がありました。

門番に

「パーティーにきました。」

と言いました。

すんなり通してもらいましたがいささか疑問が残ります。
あの門番は、なんとトランプのカードなのです。
びっくりしました。

しかし、通れたからにはパーティー楽しまなければいけません。

「あら、白うさぎ遅かったじゃない。」

そこには全身赤色のものを身に纏った女の人がいました。
しかし、アリスは白うさぎではなく、アリスです。
なぜ間違えたのか?
それは、彼女の頭に白いウサギの耳が生えていたからです。

「仕事がうんと溜まっているのよ、さっさと片付けなさい。」

と、事務室らしきところに抑えられそのあとが大変でした。

息つく間もなく次々と仕事が入ってきます。

てんわやんわしているうちに一年、二年とすぎてからだがボロボロになりました。

それを見ていられなかった一人の門番はこうアリスに言いました。

「西の沼に行ってみなさい。
君の選択が間違わなければ白い女王様にあえる。
会えれば願いを叶えて下さるはずだ。
今度の仕事に時に行ってみるといいよ。

ただし、選択を間違えば死んでしまうから注意をしてね。」

アリスもここから出たいと思ってました。
もとの世界に戻りたかったのです。

なので、アリスは西の沼に行きました。

そこには看板が立ててありました。
その看板には、

「白い白に行くものへの試練だ。
ある数を割る時、
割ってはいけない数は
0?
√9973?」

と書いてありました。

横には0と書かれた看板と道、
√9973と書かれた看板と道がありました。
あなたならどっちを選ぶ?








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー










「えっと、両方の結末を見せてくれるんだよね?ゆらめき?」

『そうじゃな。』

「じゃあ、√9973の方を先に見たいかな。」

『はあ、わかった。』






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
√9973の場合。





アリスはそのまま√の道を選びました。
青虫は無理数と言ったのです。
割るのも無理でしょう。

道は行っても行っても続いています。

アリスは老婆になってもそのまま歩き続けました。



そして行き倒れ、狼に食べられ、アリスの存在はどの世界のどんな人間のどんな生物の記憶からもなくなってしまいました。



end.






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
0の場合。




アリスは0を選びました。
だってあのお茶会での論争は今でも覚えてます。


歩くとそこには白いお城が見えてきました。

ようやく帰れるのです。



end.



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー








「終わり方雑じゃなかった?」

『気にするな。気にしたら負けだぞ!』

「まあ、いいけど面白かったし。」

『美羽よ、馬鹿か!
伏線を張ったのに、無視しよって!
これだから若者の速読は…

量より質だ!』

「わかりましたよう。」

この作品は「冬の童話祭2018」に参加しています。

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