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崩れてゆく世界の中で  作者: 鷹江 梨華
18/38

第十五話 「依頼」(重複)

勇者は、再び声をかけられた。


場所は違う。

時間も違う。


だが、

話の始まりはよく似ていた。



---


「最近、魔物が出まして」


道が使えないこと。

困っている人がいること。


言葉の順序まで、

どこか覚えがある。



---


勇者は話を聞いていた。


相手の顔は初対面だ。

名前も、所属も違う。


それでも、

内容だけが重なっている。



---


指定された場所へ向かう。


道は分かりやすい。

迷う要素はない。


この場所へ向かう理由は、

既に知っているものだった。



---


村外れの道。


魔物の痕跡。

新しくもなく、

古すぎもしない。



---


出現した魔物は一体。


動きは鈍い。


剣を振る。

倒れる。



---


終わった。


手応えはない。

昨日と、ほとんど同じだった。



---


「助かりました」


頭を下げる角度まで、

前回と似ている気がした。



---


報酬が渡される。


金額は妥当だ。


勇者は受け取った。



---


数歩進んでから、

勇者は立ち止まった。



---


『前にも来た気がする…?』



---


考えようとして、

やめた。


理由を確認する必要はない。



---


歩き出す。


依頼は完了している。


問題は、

発生していない。



---


その日の終わり、

勇者は所持金を確認した。


増えている。


増えているはずだ。



---


数字は、

一瞬だけ合わなかった。


次に見たときには、

正しい値になっていた。



---


勇者は目を逸らした。



---


当日の進行を終了する。


世界は稼働中。


特記事項は

ない。



---


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