表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
崩れてゆく世界の中で  作者: 鷹江 梨華
15/55

第十二話 「踏査」

勇者は森に入った。


道は既知。

地形に変化はない。

天候も安定している。



---


魔物は出現する。


位置は想定範囲内。

数も想定通り。



---


勇者は剣を抜き、斬る。


一体。

二体。


処理は滞りなく進んだ。



---


倒した魔物は素材を残す。


種類も数も、

見慣れたものだった。



---


しばらく進む。


魔物は出現しない。


想定範囲内。

出現間隔に誤差は存在する。


――本来であれば、

この地点で一体、現れるはずだった。



---


少し先で、

魔物が二体、同時に出現した。


勇者は対応する。


処理は完了した。



---


結果として、

討伐数は想定範囲内に収まった。



---


勇者は森を抜けた。


村へ続く道に出る。



---


空を見上げる。


まだ日が高い。


「……?」


首を傾げる。


今日は、

もう少し時間が経っているはずだった。



---


村に戻る。


人の気配はいつも通りだ。


「今日は早かったな」


通りすがりの住人が、

何気なく声をかけてくる。



---


勇者は頷いた。


否定する理由はない。



---


宿に戻り、装備を整える。


回収した素材を並べる。


数は合っている。

不足も、過剰もない。



---


勇者は一度だけ、手を止めた。


『……僕は、強くなったのかな?』



---


答えは出ない。


確認する方法もない。


勇者は装備を整え直し、

それ以上考えるのをやめた。



---


当日の進行を終了する。


世界は稼働中。


特記事項は

ない。



---


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ