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プロローグ:嘲笑う猫は歪に願う
二章の始まりですっ!
長らくお待たせしましたっ!!
薄暗い洋室
そこに備え付けられた椅子に、白髪の青年が座っていた
その青年の傍らには一人の少女
硝子の柩、キラキラと月光に照らされて眠り続けるその少女は、
何時かの、幸せな時を夢見微睡む
永遠に、
これまでも、そしてこれからも……。
「あぁ愛しのMy princess、待ってておくれ。
もうすぐ、もうすぐだから。
きっと、きっと楽しい劇になるだろうから。
だから、だから今度こそまた……、
笑っておくれ。」
その声は縋り付くようで、
まるで母親の興味を惹こうとする子供のようだった




