プロローグ
新作です。
別の物がまだなのに...です。
だって構想が止まらないんだもの。
いつの頃なのかは分からない。
“魔物”或いは“怪物”
と呼ばれる生物が現れたのは。
ある日、一人の女性が無惨に殺されていた。
その姿は、まるで獣に食い殺された様だった。
ただ、一点だけ違う部分があった。
“足跡”だ。
本当に存在するのだろうか。
“ひと四人分の大きさの足跡”を持つ、生物など。
その日から、世界人口が“五割”死んだ。
生物では有り得ない程の体躯を持ち、家をひと凪ぎで破壊出来る膂力。
“ソレ”に対抗出来る力を人類は持っていなかった。
だが、何事にも例外がある。
ある日、人外の力を持った子供が産まれた。
その子供は成長し、青年になったある日、魔物と遭遇した。
そして、そのまま倒してしまった。
そう、“あっさりと”
それからも人外の力を持った子供が生まれ続け、
魔物をジリジリと退けていった。
人の領域、生活圏が世界の大陸面積の八割程に広がったいった頃、
人の文明も安定し、幾つか国もでき、様々な職業が生まれていった。
国を統治していた“王”
王に仕え、犯罪者を取り締まる“騎士”
金を生み出し経済を廻す“商人”
魔物の領域を探索し、世界を切り開く“探索者”
そして、
魔物を狩り未知を冒険する“冒険者”
冒険者になる者は、大体何かしら特殊な能力を持っている。
“魔法”という物理法則に介入出来る力を持つ者、
人外の膂力を持つ者、
“持つ者”の能力は千差万別。
それこそ、無限にあると言ってもいい。
冒険者は瞬く間に憧れの的となり、
嫌悪の標的ともなった
あるところでは英雄が
あるところでは殺人鬼が
そんな中、花咲国フラワーガーデンの首都
ローズンフリーデンに住む一人の、
一人の“暇人”で“理不尽”な女の話
事あるごとに理不尽をばら撒き、人の常識を再生不可能にして行く女
そんな死ぬほど迷惑な女の名は、エミリー・リズハルト
現在、絶賛惰眠中
地味に自信があります。
ではまた、“何時か”の“どちらか”で