表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
145/166

136 銃の使いやすさ

銃の性能を確かめているだけなので短め。

 タンッ! タンッ!


「おほー、当たる当たる!」


 タンッ! タンッ!


 軽快な音を響かせてなんちゃってカービン銃を撃つ。

 今のところセミオートしか無いがこれならフルオート出来るようにしても良いかもしれない。


 で拳銃だが。こっちはちゃんと当たった。

 ヤマモトに言って、魔物を一匹回して貰う。狙って撃つとちゃんと当たる。ボブゴブリン(ゴブリンの上位種。成人男性程度の体格と力。知能低め)が地面の上でのたうち回っている。最初に足を打ち抜いたので逃げようにも逃げられない。


 ……人間は殺せないとか言っておきながら、魔物相手だとこうも残虐になれるとは、恐ろしい……ごめんね♡


 そろそろ可哀想なので頭を打ち抜いてやった。



「の、ノワール殿それは銃ではござらんか? なぜそんな物を?」

「便利そうだから造ったんだ。一点物だからあげるわけにはいかないけど、魔法を使うと割と簡単だぞ。」

「そ、そうでござるか」


 一点物というのは半分ウソである。別に死の商人云々は関係なく私が優越感に浸りたいが為である。珍しい武器って羨ましがられたりするしね。

 まあ、プラスチックなどの代わりに高価な魔物の素材を使用しておりかなりお金がかかるほか既存の設備の場合加工も難しいので作るにしてもかなりの期間と費用がかかるであろう。コストパフォーマンス的には見合っていないと言うのもある。

 

 拳銃なんちゃってカービンは結構大きな音がする。若返ったり、獣人の特性として耳が良くなったので五月蠅いかとも思ったので減温器(サプレッサー)のような物も作って付けている。被せ物(コンバージョンキット)の中に上手く隠れるように作った。


「面白い武器ねぇ」

「どうなっているのでしょうか?」

「そのような物を作るとは、さすがは王です!」


 ティーアやソレイユちゃん、フェン子、カーマインさんは興味はあるがそれだけで深く聞いてくることはなかった。


「飛び道具とは無粋な」


 アリシアさんは剣など自身の腕で使用できる近接武器が良いらしい。力加減も思いのままだしとか。ただ剣を投げるのはアリらしい。


「何じゃそれは!? ワシにも使わせるのじゃ!」


 ダン子は非常に食いついてきた。私から銃をひったくるとそれを様々な方向から見回し始めた。


「おい、トリガーに指をかけながら銃口を覗くな! レベル1なんだから死ぬぞ!」


 銃口をのぞき込み奥を見ようとしていたので注意した。ダン子はもうレベル1では無くなっているし、死んでも本体は迷宮都市のダンジョンなので問題ないのかもしれないが、見ていてヒヤヒヤする。

 使い方を教えて撃たせてやった。目標はまた襲ってきたボブゴブリンだ。ただ十分に近寄る前にダン子が発砲し始めた。


 タンッ! タンッ! タンッ!


「うひゃひゃひゃ!」


 笑いながら発砲しているが外れがたまに出る。ちゃんと狙わずにバンバン撃ちまくっているせいだろう。ダン子の体が小さいので反動も相対的に大きくなっている事もあるかもしれない。


「ギャッ! ギャッ!」


 当たるたびにボブゴブリンから悲鳴が上がっている。ただどうも急所には命中していないようだ。


「うひゃひゃ――あちぃっ!」


 いきなりダン子が跳ねた。どうやら排出された薬莢が地面で変な方向に跳ねて足に当たったようだ。

 ダン子はほとんど裸なので薬莢の当たった箇所が赤くなっている。


 銃を脇に置くと赤くなった箇所にフーフーと息を吹きかけていた。


「あー、ソレイユちゃんお願い。」

「はい!」


 ボブゴブリンは致命傷にはなっていないようでゆっくりと離れて行こうとしていたので、ソレイユちゃんに頼んでとどめを刺して貰う。

 コンパウンドボウから放たれた矢はずるずると這いながら逃げようとしていたボブゴブリンの頭に突き立った。


 反対側から矢が突きだしてお笑いの落ち武者みたいになったボブゴブリンはそのまま倒れた。



「よいのう……よいのう……」


 それからと言う物、ダン子が銃をねだってくるようになった。



 ちなみにソレイユちゃんにも撃って貰ったが、さすがはソレイユちゃん。筋が良く、3発目で君の瞳にヒットミー(ヘッドショット)していた。ただ、音や反動に違和感があるのか、弓の方が良いそうだ。



 今まで拳銃をサイドスカートに収納していたのだが、被せ物をして大型化してしまったので収納できなくなってしまった。そのためサイドスカートには予備マガジンを収納し、なんちゃってカービン銃は後ろの腰部分……リアスカート上部に固定する形となった。なお元ネタはガン○ムのMSだ。こういった武器の携帯方法があるのを覚えていた。さすがに盾に銃を収納するのはNGだ。ストックを折りたたんだ状態収納しようかと思ったがそうすると緊急時の使用に時間がかかるのでやっていない。



◇◇◇



 さて、順調に魔族領を進んでいるのだが、今のところ組織的な攻撃という物は受けていない。私達がいることが未だ魔王に知られていないのか、それとも何かしらの策なのかは不明。人間領と違って、道などもあまりなく、今進んでいるところも地面がむき出しになっているだけで道ではない。とりあえず方角だけは間違えないように進みやすいところを移動している。集落みたいな物も見つけられないし……そもそも魔物や魔族ってどうやって生活しているんだ? 街とか作っているのか。魔族は知能があるので社会を形成していそうなのだが。

 作者、実銃は撃ったことがないので全てネット知識です。おかしいところがあったら優しく指摘してね♡

 コンパウンドボウと拳銃のカービン化キットなどは魔物素材や金属類を王都で大量購入していたためそれを使用しています。元々弾薬などを作る予定だったので。

 金属類は種類、質ともお察し状態なので主人公が再度精錬を魔法で行ってから使用しています。魔法って便利ですね。

 サプレッサー(のような物)は考察期間が短かったこととふわっとした知識しか持っていなかったため実際の物より性能が低いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ