125 大いなる戦果
短いです
魔王軍16将軍。魔族の中でも魔王の直轄の部下であるエリートである。俺はその地位に実力で上り詰めた。他の奴らはレベルがどうだとか、力がどうだとかいっているが、俺はそんな者に興味は無い。俺はただ純粋に人を殺してその成果を示すことで16将軍に登用されたのだ。
俺の殺した人間の数はそれこそ他の魔族共とは桁が違う。
俺はそれほどレベルが高いわけでは無かった。だがその能力により――病を人間共に感染させ流行らせると言うことで大勢を殺した。
さあ、勇者共よ来るがいい。貴様等も俺の能力の餌食としてやろう。
そうして意気込んで人間の支配する、その一つの国にやってきた。どうやらここから勇者共は旅立つという。
勇者共が通るであろうが移動で待ち伏せし、針の一刺しで終わらせてやる!
「フフフ、何も知らずに来たようだな馬鹿め!」
蹄の音が聞こえてくる。勇者共の乗った馬車であろう。
「食らえ! ブラッディースピ――
バチーン!
――――ペブラァッ!!」
パチーン!
プーンと辺りを飛んでいた蚊が首の辺りに止まったので叩いた。そして掌を見てみると、
「うわっ、何これ、キモっ!」
掌を見ると通常の2倍以上ある蚊が潰れていた。血は吸われていなかったようだが気持ち悪い。さっさと払って、【ウォーター】で洗い流す。
魔王軍16将軍が一人、モスキート将軍――戦死
◇◇◇
魔王軍16将軍。魔族の中でも魔王の直轄の部下であるエリートである。俺達はその地位にあと一歩という所まで迫っている。他の奴らはレベルがどうだとか、力がどうだとかいっているが、俺達はそんな者に興味は無い。俺達はただ純粋に人を殺してその成果を示すことで今の地位にいるのだ。
俺達の殺した人間の数はそれこそ他の魔族共とは桁が違う。
俺達はそれほどレベルが高いわけでは無かった。だがその能力により――集団で行動し病を人間共に感染させ流行らせ、時には極寒の冬に食料を奪い人間共を大勢殺してきた。その数と能力が俺たちの強みだ。
同じように成果により登用された者にモスキート将軍がいる。ヤツとはいつも戦果を競い合うライバルだった。ヤツの方が一歩先んじて昇進して、今はヤツの下で働いているがそれももうすぐ終わる。モスキート将軍すら俺達がトップに立つための踏み台でしか無いのだ。
さあ、勇者共よ来るがいい。貴様等も俺の能力の餌食としてやろう。
そうして意気込んで人間の支配する、その一つの国にやってきた。どうやらここから勇者共は旅立つという。
勇者共が通るであろうが移動で待ち伏せし、俺達の牙の餌食にしてやる!
「フフフ、何も知らずに来たようだな馬鹿め!」
蹄の音が聞こえてくる。勇者共の乗った馬車であろう。
「ゆくぞ、皆! 食らえ! ダーティーバイ――
ぐちゃっ! めきょっ! べちょっ!
――――ピギャァッ!!」
「きゃっ!」
「ん、どうしたのじゃ?」
急に悲鳴を上げたソレイユに隣にいたダン子が声を掛ける。
「ね、ネズミを轢いてしまいました……」
「ネズミ? あんなモノ、1匹や2匹どうって事無いじゃろ?」
「10匹ぐらいいました。……かわいそうなことをしました。」
「そんなにいたのか。群れの移動中じゃったのかの?」
モスキート将軍が配下、ラットマン軍団――戦死
モスキート将軍は低レベル者のパチーン! なら躱せるほどの素早さとプーンと対象の耳元を飛び回るうっとおしさがあります。