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着ぐるみ乙女  作者: 翠嵐
9/10

9話 あざらしの王女と巫女

 すいません。不定期投稿とはいえ、間が開きすぎました。

 少しだけ裸体描写があります。注意して下さい。


 チラットしか見えなかったが、浅黄色の髪をした全裸の乙女が10人が、自分の前に膝まついたと思う。

「見習い様、ようこそいらしゃいました。此処まで警護させていただいた6番組です」


 そうなんだ。でも、見えません、カルとテルサの手の平しか。折角のもてなしなのに、2人に手で目隠しされてます。


「見習い様、その手をどかして下さい」

 あざらし乙女の声かな、何か殺気だってる。


「僧侶見習いのシン殿には、不要です」

 カルよ、不要ではありません、必要です。男の子だもん。

「シン様、6番組の組頭くみかしらのコロです。宜しく御願いします」

 コロさんね、見えませんが。

「見習い騎士様、見習い巫女様、邪魔です」

 この声はコロさんかな?

「見習い僧侶には毒!」

 テルサの声だ。

「「「邪魔!!」」」


 若い女性の声が重なった。あざらし乙女が全員で叫んだのかな。ビックリした。


「まぁまぁ、妾はこの城の王女、ララナと申します。見習い様方、シン殿の手を退けて頂きたい」

「いくら、王女様の言い付けでも、ダメです。服を着て下さい。異性の裸など、見習いの僧侶の修業には不用です!」

 カルよ、修業に是非とも必要です、手を退けて。

「神様より、シン様は異世界の人で便宜上、見習い僧侶になったと訊き及んでます。この世界の神々に信仰はないと思われます。手を退けなさい。妾は巫女頭のハヤです」

 今度の娘は、勝ち気そうだな、ハヤさんか。

「我々ウェブ族は、水の抵抗がうけにくい様に、代々胸とお尻が小ぶりです。見習い様御二人共、もっと小ぶりの様ですね。御自分が小ぶりな我々より、もっと小さいのがお嫌なのですね」

 ハヤさんの声かな。

「ななな、何ですって!カルよりは胸はあります」

 テルサが叫んだ。

「テルサ、何を話すのですか」

 カルは、テルサの言葉に動揺してると思う、だって見えないんだもの。6番組あざらし乙女の身体は、見せてもらってないから比べられないが、二人は服の上からでも判る。特にカルはね。スレンダーだ。良く言えば。


「話しが進まないから、服を着て下さい」

 自分のが提案する。 

「シン様の御言葉に従いなさい」

 王女様かな。

「「畏まりました」」



 暫くして、邪魔な手の目隠しが外されましが、乙女達は全員が白いドレスを着ていました。

残念です。カルとテルサは余計な事をしました。


「改めて、御挨拶いたしたす。王女のララナと申します」

 一人だけ、青いドレスを着た、二十歳位の女性が挨拶をしてきた。王女様ですか。

 王女様は、気品があり美女揃いのあざらし乙女の中でも、美しさが抜きでている。

「真 一二三です。宜しくお願いします」

「皆、シン様のお出でを心待ちにしておりました。巫女頭のハヤです」

 アリャ?巫女の髪は浅黄色じゃないぞ、ピンクだ。アニメのキャラクターみたいな髪の色だ。浅黄色も充分アニメの髪の色だが。

 巫女は凛々しい感じだな。

 

 女王様が話し始めた。

「まずは、明後日に満月となり、妖しき者達が現れます。

妖しき者達を倒し、拐われし仲間を助けて頂きたい」

 女王様は深々と頭下げる、あざらし乙女全員が、女王様に続き頭を下げた。


「船で現れますが、船が何と海面を浮き上がったように見え、どんな船よりも速く、海の上を動きます。船の後部には凄く大きな風をだす、魔力が感じられない、からくりが付いてます。

船からは、鮫に似てますが、腕があり、生き物の気配がない鮫が現れます。海中を素早く動き、我等ウェブ族を拐います。48人が拐われました」

 王女様の眼から、泪が流れた。

 海面を浮くように動くか、地球のアレみたい。腕がある鮫は機械かな?

「船上には人の形をしてますが、生き物の気配がしない人形ひとがたが居て、紅い光を放ちます。紅い光を浴びた者は身体が動かなくなります。紅い光にも注意して下さい」

「はい。御忠告感謝します」

 女王様の忠告に、テルサが元気答えたが、戦いたいだけか。


 場所を移動して、応接室?で話しをした後、装備の慣らし場所として、練習場に案内された。案内人は女王様と巫女頭のハヤさんに6番組頭のララナさんの3人。

 魔法で補強れている為、魔法を派手に使用しても安全との事。

 テルサはヤル気満々です。


 階段を降り地下にある練習場に入る。体育館ぐらいの広さがある。中央と隅の2ヶ所に、長さ2メートル位の丸太が、2メートル位の間で10本立て並べ立てられている。

 壁と床は土がむきだしだ。土が蒼い、護りの魔法が掛けられている為、蒼くなったと解説があった。

 床の半分の面積が、紅いタイルだ。巫女さんの解説では、タイルが移動して外の海とつながるが、普段は警備上の理由で閉めているとの事。


「私が最初でお願いします」

 テルサが、鬼気迫ってる感じがした。

 テルサが勇んで中に入ると、ブレスレットを発動して、西洋の白い鎧兜姿になる、丸太に向けて腰のロングソードを抜いた。


 ロングソードからは、冷気がでていた!

 


 不定期投稿ですが、宜しくお願いします。

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