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着ぐるみ乙女  作者: 翠嵐
7/10

7話 あざらし乙女の子孫達

 話数付けました。

 妖精 セルキー・ローンはモデルだけです。

 伝承は、少し参考にしました。

 詳しくは後書きで。


 今回は早かったです。

「お婆ちゃん、見習い様に失礼でしょ。すいません。教館に案内します」

 15、6歳位、赤髪の若い娘が間に入って来た。美少女だが彼女の指の間にも水掻きがあった。


 彼女は自分達の視線に気が付き、不快な顔をした。

「そんなに珍しいですか。水掻きが」

「神に仕える者が、失礼しました」

 カルが頭を下げる。自分とテルサも頭を下げた。

「見習い様。頭を上げて下さい。慣れてますから。こうすればいいだけです」

 手を見せると、彼女の指の水掻きが小さくなり、目立たなくなった。便利だ。

 妖精 セルキーの子孫も指に水掻きが有るが、小さくならず、地上での生活が難しい為、水掻きを刃物で切り取ったと本に書いてあったな。痛そうだ。


 彼女の案内で、ロトトの教館の前に立つ。

 ロトト村は、海辺にある小さな漁村だ。

 その、ロトト村の中央に教館があった。


 教館は古い木造建築だった。お世話にも立派とは言えないが、田舎はこんなもんだろうと思った。

 カルの説明によれば、ロトト村は楽団が有名らしい。


「ようこそ、ロトト教館へ。教館長のギフです」

 順番に自己紹介をしていく。

「サマ。ご苦労様です。神の護りがありますように」

 案内してくれた、女の子に声をかけた。サマが名前か。

 サマが出て行くのを確認すると、奥の教館長室に案内された。

 教館のコインを三人が出す、教館長に促され、自分が神のコインを出す。

「神のコインを確認しました。半妖精族のあざらし乙女を助けるのですね」

「はい」

 教館長の問に自分が答えた。

 教館長が話し始めた。


「半妖精族は、世界神様の命により、封印を護る役目を仰せつかっています。封印では不味いので、聖地とはばかり見習いが1年に1回、確認するのが巡礼です。半分は本当に聖地もあり、聖地内に封印がある所も多いです。聖地の管理と保安も半妖精族の勤めです。

僧侶と神官か巫女が廻る為に、民が治療と祝福を求める為に、何時しか巡礼と共に努めを行う様に成りました。此処まではよろしいか」

「はい」


「今回は、封印に目もくれず、半妖精族を拐うのが目的の様です。妖魔では無いでしょう。妖魔なら封印を解くはずです。

半妖精族は戦闘用のアニマルスーツも多数用意してあるはずですが、我々が知らぬ乗り物に武器を持って要る為に、敵いません」

 へ〜。着ぐるみはアニマルスーツが名前なんだ。


「連中は満月の夜しか現れません。5日後です。その時に倒していただきたい。拐われた半妖精族を出来れば助けて欲しいのです。サマに案内されたのなら、お気付きでしょが、サマはあざらし乙女と人間族との混血です。父親が乙女の美しさに魅了され、母親のアニマルスーツを隠し、結婚を迫ったと聞いてます。母親はアニマルスーツを見つけると、海に帰りましたが、娘には月に1回会いに来きたそうです。水掻きの為に、タフーから移住してきました。父親と一緒に。サマが赤髪なのは、父親の血です」

 妖精 セルキーの話しそっくりだな。移住や髪の色に誘拐は別だけど。


「サマの母親も二月前に、拐われたそうです。仲間のあざらし乙女が、母親の代わりに現れ、知らしたそうです。酷い事です」

 

 教館長は一息付くと、話しを続けた。


「ロトト村はあざらし乙女の居住地と近い為に、混血が多く住んで居ます。水掻きの為に、移住して来る者も多いです。血が薄くなると、水掻きも小さくなっていきます。血が濃いと女しか産まれません。血が薄くなると男も産まれます。せれ故に、女性が7割を占めます。年齢は様々ですが」

「それは知りませんでした」

 カルが代表で答えた。


「では、今日より三日間、努めをしていただきます。場所は広い集会場です。では、一緒に」


 教館長の案内で、集会場に行く。

 村の奥に、木造の集会場があった。集会場内は人で溢れていた。


 2列に並んでもらい、祝福と治療を進めていく。

 2列共女性が多い。患者に身内の付き添いで来ている人も、女性が多い。水掻きは観てない振り。

 巫女の列は、身内の無事を頼む祝詞が多い。誘拐されたあざらし乙女に、身内がいるのかな。


 3日目に、巫女の列にサマが並んでいた。身内の無事を頼む祝詞を選んだ。心配だろうね。


 4日目になり、旅立の前に集会場に連れていかれた、若い娘達が30人位様々な、楽器を持っており、サマもフルートらしき楽器を持っていた。

 演奏が始まった。

 日本で聴いた、どの音楽よりも細かく深い旋律だ。

 自分達、3人は気が付くと涙を流していた。

 教館長が小声で話した。

「あざらし乙女の血を引く者は、音楽の才能に秀でた者が多いです。水掻きが理由で移住してきますが、血の恩恵で楽団として招かれる事も多いです」

 カルの説明どうりだ、楽団が有名なのは、血の恩恵か。


 奥から1人の女性が出てきた。指に水掻きが有り髪が浅黄色だ。混血じゃない、あざらし乙女?

 彼女は小声ではなす。

「ナヤと申します。お気付きでしょが、半妖精族です。私は海と仲間より、家族を選びました。2人の子供が小さいですし」

 セルキーは毛皮を見つけると、必ず海に戻ったけど、異世界だからかな。

「ですが、やはり仲間は心配です。宜しくお願い致します。待ち合わせ場所まで、案内します。サマと馬車でお連れします」

 教館長を見る。

「仲間から聴いたみたいです」

 そういう事なんだ。


 見送りをしてもらい、馬車に揺られている、馬車ってゆれるね、普段は荷専用らしい。

「シン殿、顔色が優れませんが」

 テルサの問い掛けに、苦笑して答えた。

「馬車は、始めてだから」

 ナヤ、カル、テルサが驚く。

「色々あるから」 

「はあ」

 納得しない返事。


 しばらく、行くと砂浜にでる。波が穏やかだ。

「此処が、妖精の浜です」

 ナヤの言葉で馬車を降り、自分は神のコインを海にかざした。


 穏やかな海面が盛り上がり、2頭の馬の首が、海から出できた。


 セルキーの子孫は、音楽の才能に恵まれ、水掻きが有ります。陸上生活の為に、水掻きを切り取ったそうです。代を重ねると水掻きが小さくなります。

 子供は男女産まれます。

 セルキー・ローンは男女共居ます。

 血が濃いと女しか生まれないのは創作です。


 セルキーの血が海に流れると、嵐が起こると伝承が有ります。

 浜辺で全裸ダンスはセルキーです。


 アニマルスーツは創語です。

 戦闘用アニマルスーツも創作です。


 どんどん創作します。あまり信じないで下さい。

 ローンとセルキーはモデルだけです。

 異世界ですから。

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