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着ぐるみ乙女  作者: 翠嵐
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2話 見習い巫女と騎士と僧侶

 青い光が止まると、目の前には、40人位が待ちかまえていた。

「救世主様がおみえになった。御告げどうりだ」

 一歩前に出てくると、深々と御辞儀する。

「教館長のカリウムです。お待ちしていました」

 おじさんが話す。

 次々とおじさん達を紹介してやっと、巫女と女騎士の番になる。

「救世主様に同行させて頂く、見習い巫女のカルと申します」

 深々と御辞儀する。赤いロープを着ている。金髪でおかっぱ頭で、身が140センチ無い、小柄でスレンダー体型の白人。

「同じく、同行させて頂く、教館騎士見習いの、テルサです」

 赤い鎧を着て、腰にはロングソートを吊している。こちらは、金髪のショウトカットで、180センチぐらいで、ガッチリ体型で白人。

「救世主様には、見習い僧侶として、3人で巡礼の旅の名目で移動して頂きます。見習いは巡礼が終われば、正式に館に入れます。巡礼なら国境も簡単に通れます」教館長が説明する。

「今日のところは疲れ過ぎたので、休みたいのです。それと救世主ではなく、しん 一二三ひふみです」

「解りました。シン殿。明日より、カルとテルサに一般知識、僧侶の練習は私がします」

「宜しくお願いします」


 カルとテルサに案内されて、部屋に入る。

「服を見習い僧侶の物に、着替えて下さい」

カルとテルサは、一旦部屋を後にする。

 見習いの赤い僧侶着に着替えが終わり、二人を呼ぶ。自分が脱いだ、黒いジャージをカルが手に取る。

「こんな布初めて見ました。不思議な肌触りです」

 横に居た、テルサも驚く。

「本当に不思議な手触り、金属のギザギザは何ですか」

 科学繊維の安物です。ギザギザ、ファスナーが無いんだ。自分は文化レベルの差を感じた。

「その服は、教館長に預けて下さい」

「解りました」

 カルが答えて、二人は出て行こうとする、テルサが、思い出したように告げる。

「1時間程で、夕食です。食堂に案内します」

 夕食は、おじさん達に囲まれて、味気ない食事だった。カルとテルサは隅で大人しいしていた。



 翌朝、カルとテルサが、真正面に座り、勉強を開始する。

 まずは自分の疑問点に答えて貰った。姓を名乗らないのは、教館に入った者は、姓を捨てるのが、習わしだそうだ。世間との別れの為らしい。それに、有名な一族出身だと、姓で気付かれて、無用な騒ぎを回避する為でもあるらしい。

「私は、自分で言うのも何ですが、名門の一族出身なので。代々神にお仕えしてきました。それに、魔道具の不思議なシリーズは、4代前の祖母が作ったのですが、ネーミングセンスが無い為、全部不思議なです。

テルサは、ある国の英雄の子孫です。かなり、有名ですよ。シン様は、東の名門の出身で、騒ぎ回避為に、別大陸での修行との名目にするそうです。東の大陸は、黒髪が一般的だと、言いますから」

そういう、話になっているんだ。

 それから、この国と大陸の常識を詰め込んだ。


 要約すると、人間族と獣人の各種族に、エルフ・ドワーフ・ノーム・竜人族などを含めて、人族。

 魔族は、魔力に優れている種族で、サイプロクス族・ラミア族が入る。魔族の国は、2ヶ国だが、島国の為、他の種族とは、平和にやっている。


 この大陸の名前は、ゼル大陸で、テルサと教館長カリウムの母国である、人間族が多い。

ルータ王国。

カルの母国で、多種族共存がスローガン。

ローク教国。

ドワーフとノームの国。

クリル王国。

獣人の少数民族が多い。

マゼラ王国。 

 ゼル大陸は、侵略戦争が無く、種族差別も殆ど無いが、とんでもない魔物が現れたりする。その魔物を封印したのが、テルサの曾祖父。100年前の出来事。



 マゼラ国内の端に、マゼラ修業教館がある。

 修業とついてるぐらいだから、見習いや正教館員の修業の場なのだが、自分を迎えるとの名目で、10人の偉いさんが勝手にやってきたらしい。

 テルサは、もともと、ここで修業をしており、カルは世界神の指名で派遣された。

 教館の役職は、未来官・神官・巫女・僧侶・騎士の5種類。

 未来官は、予知能力を授けられた者。

 神官は神に仕える者。

 巫女は、神の御告げを伝える者。

 僧侶は、神に授けられし、神命魔法(治療魔法)と薬草師の業で命を救う者。

 騎士は神の子を護り助ける者。

 未来官は巡礼にはでない。予知能力を悪用しようと、人間族が跋扈する為だそうです。

祝福は神官と巫女のみが、人々に授ける事ができる。

 男女での役職の違いは無い。 

 カルは僧侶希望だったが自分の事で、御告げを受けて憧れの巫女に変更になった。


 カルとテルサはステップアップ組と呼ばれる。

カルは国の学校の教師。テルサは、母国の王族の親衛隊(第3王女の予約有り)に、入れる為の条件が、教館見習いとしての3年の修業である。

 見習い終了を条件にしている、国や機関は多いらしい。


 魔法の種類は、治療の神命しんめい魔法と攻撃と防御の8元素魔法で、光・闇・火・雷・水・土・風・ひょうの8属性。 

 カルは、神命魔法と風魔法の上級が使える。

 移動魔法ワープがあり。本人の資質で複数使用できる。


 他には、エルフとドワーフが使える精霊魔法。(ドワーフは、土精霊のみ)召喚魔法と幻影魔法。

 それが、個人のみが使える魔法。個人魔法。まさに、個人個人のみの、特殊魔法であり。自分も個人魔法になる。

 過去の例では、分身の術(触れたり、別々の行動ができる。容姿は変わらず)物が完全にコピーできる。

(人の大きさまで)人の容姿と声をコピーして、なりすましたなどと、結構ヤバいのもある。

 全く使いようが無い魔法もある。

 柔らかい物を硬くする。匂いを自由に作る。ただし、半径40センチで5分で拡散。

時間が長くて、もっと距離が長ければね。

 特殊魔法が使える者は、8元素魔法に、神命魔法と移動魔法は使えない。



 僧侶修業


 僧侶としての礼儀作法と薬草師も兼ねている為、薬草の調合をするのだが。

「流石はシン殿、何処でこれだけの技術を身に付けました」

 教館長が驚く。

「前の所でも、やってましたから」

 適当に誤魔化す。経験があるのは本当だ、自分が修めた流派には、針や按摩に薬草調合もある。

 学校を出て、針・灸・マッサージで生計をたててましたから。

 毒草調合もある。異世界出身の自分が、この世界の草を知るはずが無く、神様に薬草・毒草の知識だけは、付けて貰った。後、回復・治療魔法になる、神命魔法の、全呪文とかなりの魔力と共に付けて貰った。神器についているんだけど。本来は個人だけの個人魔法の為、神命魔法は使え無いが、特例だそうです。

 使命にも必要だからだそうです。見習い僧侶は、最低でも中級までは、神命魔法と薬草調合を身に付けないと、巡礼には出れないらしい。


 他の知識は、自分で身に付けた方が体に負担が少ないと却下された。



 3日後、神様から武具と防具が青い光に包まれて、届いた。茶色の巾着袋1個。

「不思議な巾着袋ですか」

 教館長が興味津々の表情をした。


 人物紹介編です。

 着ぐるみ登場はいつ。

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