5/11
第4話 エルピダ
「中里」が移住船の中で苦しんでいる中、目的地である惑星では受け入れの準備が行われていた。
地球上の国々が協力し、各国の威信をかけて整備、準備してきた。
惑星名は「エルピダ」と名付けられ、「エルピダ計画」としてのプロジェクトとなっている。
それぞれの国家に思惑があり、多少の争いはあったものの大プロジェクトにしては珍しく順調にすすんでいた。
地球より移住船の出発は告げられ、準備している人々は一層の気合いが入っていた。
準備作業をしている人々は、移住者の生活が安定した段階で地球に戻ることとなっている。
地球に帰還できる現実が近づき、残してきた家族、恋人に会える時を楽しみにしている。
しかし現実は厳しかった。
移住船の中で事故が起こっているとは考えてもいなかった。




