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第1話 宇宙(そら)へ
新惑星発見から5年の月日が流れた頃、宇宙移住への第一陣の出発が決まった。
調査者、技術者、役人など世界機関の関係者は現地で準備を行なっているが、民間人が初めて移住を開始する。移住者はファーストイミグラントと呼ばれ、無作為に選ばれた100家族役400人になる。
テロなどの妨害行為を防止する観点から、出発日は公表されずに移住を開始する。
スペースポートNARITA(旧成田国際空港)地下滑走路より出発し、新技術であるワープゲートを抜けて外宇宙へ行く予定となっている。
飛行機をスタイリッシュにした機体で、内部から外は見えない構造となっており、モニター越しに外の様子が確認できる。
移動時間はおよそ240時間を予定しており、居住スペースもしっかり確保されていた。
10機の機体が順次出発し、移住者を移住先で下ろした後に帰還し、セカンドイミグラントの準備を開始する。
非公開である為、華々しい演出はなく粛々と出発までの時間を全員が待っている状態だ。




