リーダーが入れ替わるそうです。
バンバン!!
銃声が廃墟に響く。2つの5人の勢力が物陰から銃で撃ち合っていた。
「くっそ!こっちは弾切れだ!このままじゃミッション失敗どころか俺らの魂ごとおさらばしちまうぞ!」
「そんなこと私に言っても仕方ないわ!本部に連絡しないと!」
1つの勢力…国の極秘戦力、スパイ。その中でもトップレベルのスパイ、その名もファイブが言い争っている。
その間にどんどん間合いを詰められていて絶体絶命。
油断しているとはいえ、トップレベルのスパイ相手にじりじりと間合いを詰められるということは、敵勢力も超一流。
数時間前。
ファイブはスパイ本部に指令を受けた。
「テロリストたちを排除せよ。」と。
指令を受けた途端、各々準備を始め、現場に向かった。
現場に着くと、数年前立て替えたというのに廃墟と化していた製鉄所に目を疑いながらもすぐに突入した。
扉から入った後、仲間がすぐに1人撃たれて倒れた。
すぐに物陰に入り銃撃戦開始。
↑
イマココ!!
敵のテロリストの1人が裏から回ったようだ。
「きゃあ!」と本部に連絡していた1人がテロリストにつかまってしまった。
1人が人質とられて挟まれ、1人は銃で撃たれて行動不可能。実質5対3の絶体絶命!!そんな時だった。
テロリストの1人が違和感に気付いた。
「1人いなくねえか?」
その瞬間、後ろでドン!と鈍い音が響いた。
テロリストたちが一瞬で同時に振り返った途端、すかさず絶体絶命だったファイブのメンバーが1人ずつ身柄を拘束していった。
「くそおおおおお!誰だ!!」
テロリストのリーダーらしき人がそう叫んだ。
「ファイブのリーダー、ターリャとでも言っておこうかな。」
後ろにまわっていた1人の少女がそう答えた。
「先輩、すごかったです!」
ターリャの後輩、アミがそう言った。
「それほどでもないよ。私、優柔不断で実弾使えないし…。」
ターリャが謙遜すると、アミが言った。
「そうですよね。私もそう思います。」
「????」
そこは犯罪者にも情けを与える先輩かっこうぃ~!!みたいに言うところではないんですか??
ターリャが驚いているとアミがすかさず笑顔でこう言った。
「私、先輩がリーダーである意味がわかりません。射撃命中率、射撃速度、現場指揮率。私が全部先輩を上回っているんですよ。」
ターリャが後ずさりするとパラパラと崖が崩れそうな音が足元から聞こえてきた。
「?!」
「ほら。頭脳でも、警戒心でも上回ってる。」
話していた間に崖のある場所に誘導されていたらしい。
「先輩はもういらない。」
どんどんアミに追い詰められていく。
「私の時代が来たの。」
死ぬ…!と思った瞬間、アミに手をぎゅっと温かく握られた。
「噓ですよ、先輩。」
「あ、そうだよね?!よ、よかったよ。アミちゃんがそんなことするわけn…」
話してる途中で胸のあたりに大きな衝撃が走る。
次の瞬間、全身に浮遊感が!!!!!
「だまし討ちも上でしたね☆」
オワッタ。
アミの顔がどんどん遠ざかっていく。
ターリャの胸の位置にあるアミのこぶしはターリャが背中に強い衝撃を感じるまで下がることはなかった。
目を開けられない、開けても無駄な努力だと思った。
暗い。痛い。最強スパイが後輩に落とされて死ぬってマジ?いや、今はもう最強じゃないか。
そう思考を巡らせていると、ふと違和感に気付く。
_____________________あれ、いつ死ぬんだ?
目を開けると、そこは知らない路地裏だった。




