蛹
私達は 眠る時
布団を 敷くだろう
蛹の様に くるまって
もし 布団を敷かずとも
「建物」
という
蛹の中に
たとえ
野ざらしで
寝たとしても
「地球」
と
「大気圏」
は全てのものを
包む
私達は くるまれている
私達は くるまれようとする
私達は くるまれなければならない
「明日」
などという
あるのかも分からぬ
不確定要素の 為ではない
無防備で
しかし
必要で
当たり前で
しかし
大切で
何も出来なくて
しかし
動いている
危うい
「今」
を守るために
絶対に
絶対に
変えられぬ
定理