76話
今日は久しぶりに敬都と2人で遊びに来ている。
いつもは愛とさくらさんたちも一緒に遊ぶので敬都と2人で遊ぶのは珍しかったりする。
愛たちは女子会ということで今日はファミレスに集まっているらしい。
たまには男2人で遊びにいくのもいいかと思い、夜に敬都を誘ったら即レスがきて今になる。
「とりあえずアニメイトいっとく?」
「もちろん」
流石は敬都。愛とデートだったらいきならい「アニメイト」という提案は気を使ってしまう。
愛は俺のいったことを断ることはあまりしないけど、アニメや漫画をそれほど読まない女の子を一発目からアニメイトに誘うのは申し訳ないと思う。
世の中のアニメ好きは一発目アニメイト誘うのかな。。。。
「瑞樹と2人で遊ぶのめちゃくちゃ久しぶりじゃない?」
「確かに。学校帰り2人で帰ることはあるけど休日に2人で遊ぶのは案外初めてかも」
「流石に。。。。いやそうかも。瑞樹って嶋野さんとしか遊ばないから」
「そう言われたら愛としか遊んでないかもしれない」
「リア充爆発しろ」
「まぁそんなこと言わず、今日はオタ活しようじゃないですか」
「それはしますが」
「それか敬都も女の子ナンパして彼女つくりでもしますか?」
「おい、僕みたいな陰キャが街行く女性に声をかけれると思っているのか」
「全く思っていない。もはや知っている女子にすら街では話せなさそう」
「う。。。それを言われて否定できないのが悔しい。でもそれは瑞樹もだよね」
「お主もいうようになったの」
「最近キャラ強めの女の子たちに鍛えられているので」
「それもそうだ」
俺も敬都も本来の学校でのポジションは陰キャラで教室の隅っこで2人で話しているような生徒だ。
それが愛をはじめさくらさん、桐生さん、鏡さんと学校でも人気の高い女の子たちと一緒にいれば自分の意志とは関係なしに鍛えられる
「まぁナンパは冗談として。彼女が欲しいとかは思わないの?」
「嫌味ですか?」
「これは嫌味じゃなくて純粋な質問」
「う~ん。。。彼女が欲しくないといえば嘘になるけど。僕なんかに彼女は無理じゃないかなってのが本音かな」
「そうかな?今の敬都はそんなことないと思うけど」
「いや無理でしょ」
「そっか」
俺はそれ以上は敬都に何も言わなかった。
多分本人は全く気付いていないだろうけど鏡さんは敬都に気があると思うんだけどな
てか、あれは鏡さんじゃなくても敬都のこと気になるようなイベントが連続で続いたからな
海でのナンパから助けて、ゲームセンターで木村たちから助けて
逆にこれ以上ないぐらいのシチュエーションが揃っているような気がするのは俺だけだろうか
ラノベではこの感じは好きになるんだけどな。
まぁラノベと現実は違うよな。
俺も恋愛のこと語れるような経験値はないし。敬都のことは見守っているのが一番だな。
それから俺たちはオタ話を咲かせながらアニメイトでお目当ての新刊を購入してマックで昼ご飯を食べていた。
「これからどうする?」
俺は敬都に尋ねる
「ゲームセンターいく?この前は木村たちのせいで何もできなかったから」
「俺はいいけど敬都はいきづらくないのか?」
「僕も大丈夫。流石に木村たちも僕に何もしないでしょ」
あとから聞いた話だが、愛とさくらさんは木村たちのやっていたことを学校に報告して、木村たちは謹慎処分を受けたそうだ。
愛とさくらさんがいっていたことは「脅し」ではなかったらしい。
学校側も優等生の愛とさくらさんの言葉を疑うことなくそのまま信じ、木村たちは校長室に呼びだされたらしい。改めて優等生の言葉の強さを実感したのだった。
「OKそれならゲームセンターに格ゲーしよう」
「瑞樹が僕と格ゲー?現実のリアルさでは今のところ完敗だけど格ゲーでは負ける気がしないけど」
「ほうほう。いうじゃないか。俺も家で格ゲーは練習しているのだよ」
「それは楽しみだ」
ちょっと強者みたいな会話をしてから俺たちはゲームセンターに向かった。
格ゲーは5戦5敗で家で練習したのは全く通用せずに敬都にボコボコにされた。
表ではクソっぐらいで済ませていたが、本当はめちゃくちゃ悔しかった
ちょっと頭を冷やそうと思い、トイレに向かった。
先日はトイレに行っているときに木村たちとのもめ事があったから何もできなかったが
その時にぶつかった女の子。俺たちと同じ学校だったけど、あれから学校で少し気掛けてみたけど見つけることはできなかった。
あれだけ綺麗な人だったら学校でも有名になりそうだけどなと思いつつトイレに向かっていると
先日転校してきた苑田くんがトイレに入っていった。
まだ何回かしか話したことがないからどのくらいの距離感で話していいのかがわからないし、ゲームセンターみたいなプライベート空間で対して仲良くない同じクラスの人に話しかけられるってどうなんだろう。
俺が苑田君の立場だったら嫌かもしれない
でも、先ほどから我慢していて漏れそうになっている尿意を我慢するのは身体によくないと思い、俺も苑田くんに続きトイレに入った。
トイレに入ると苑田くんはトイレにはいなかった。
あれ?今トイレに入っていったのを見たよね?
個室の方も誰も入っている様子もないし、どうゆうことだろう。
もしかして今トイレに入っていったのは苑田くんではなかったのかな。
動揺しながらもとりあえず用を足しトイレを出ようとした。
「えっ」
トイレを出ると目の前の方から声がしてみてみると
「あっ」
そこにいたのは先日ここでぶつかった同じ高校の制服を着ている綺麗な人だった
「また会いましたね」
「えっ。そ、そうですね」
綺麗な女性はすごく焦ったような気がしている
そうだよね。2回連続同じ男に遭遇したら少し気持ち悪さも出てしまうね
「よく来るんですか?」
「は、はい」
これ以上話すのは気持ち悪がられるかな
「ではこれで」
「はい」
そういって俺はその場を去ろうとした
にしてもやっぱりさっきのは苑田くんではなかったのかな?
。。。。。
てか今の人苑田くんに雰囲気似ていなかったか?
「すいません。一つだけ質問してもいいですか?」
「なんでしょうか?」
「僕たちの学校に先日苑田君という方が転校してきたんですが、苑田くんのお姉さんですか?なんか似ている気がして」
「えっと。。。」
綺麗な女性はすごく困った顔をしていた。
勢いで聞いてしまったが急に苑田くんのお姉さんですか?は唐突すぎたかもしれない。
世の中似ている人なんていくらでもいるし違う確率の方が高いのになんできいてしまったんだろう
「すいません。やっぱり今言ったことは気にしないでください」
急に恥ずかしくなりその場を立ち去ろうとした
「ま、まつおかくん」
「えっ。なんで僕の名前を」
綺麗な女性ははっきりと松岡くんと俺の名字を読んだ
「それは。。。同じクラスなので」
「同じクラス。。。。。?」
「はい。。。」
そういわれて改めて綺麗な女性の顔をみてみると
「苑田くん?」
「はい」
「ええええええええええええええ」
今年いろんなことがあったけど俺は今年一番の声で驚いたかもしれない
綺麗なお姉さんが学校にいるわけがない。
だって綺麗なお姉さんは苑田くんだったのだから
「ごめん、びっくりさせて」
「うん。びっくりしている。でも整理するからちょっとまって」
ここで変に引いてしまうのはよくない。
ライトノベルのオタク知識でこんなシチュエーションはみたことがある。
女装しているオトコの娘の漫画も最近読んだ。
だから大丈夫。
一度深呼吸をして頭を落ち着かせて。
「よし。もう大丈夫」
「みっちゃん?」
「えっ?」
深呼吸して頭を落ち着かせて苑田くん?苑田さん?に向き合ったタイミングで後ろから名前を呼ばれた




