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46話

「色々見れてよかったね」


「うん。実際にみるのはやっぱり違うね」


「それにしてもメイド服っていろいろあるんだね。普段着として着れるものからちょっと過激でエッチなものまで幅広くあるんだなと思ったよ」


「まぁ趣味や好みが幅広いってことじゃないかな」


「ちなみに敬都はどのメイド服が好みだったのかな?」


さくらさんはにやにやしながら聞いてくる

最近わかってきたが、この顔は人をおちょくっているときの顔だ

最初のころはこのおちょくってくる顔ですらドキドキしていたが今ではなんとか普通の顔を保つことができている


「ふ、ふつうのメイド服がいいかな」


「ほんとうはちょっと過激なやつがいいんじゃない」


「。。。普通がいい」


「今の間は怪しいな」


「かわかわないでよ」


「ふふふ。敬都をからかうの楽しいんだよね」


「楽しんでもらえてよかったです」


人気者のさくらさんに楽しんでもらっているならある意味喜ぶところだろう

こうやって隣で歩いていると視線は常に感じる。

そしてお店のガラスに映る自分をみたときに、自分の地味さを痛感する

瑞樹はいつもこんな視線の中過ごしていると思ったら尊敬しようと思った


「でも、1枚1枚が結構な値段するから全部買いそろえるのは無理だね」


「そうなるね。今回のコンセプトは男女逆転だからこったのはメインの2~3人ぐらいにして、あとはメイド服に見えるぐらいのクオリティでもいいのかなと思う。あとはロングのウィッグとかをそろえた方がいいけど、さっきみたらウィッグも何個も買うとなると高くなるね」


「ウィッグは演劇部のやつを借りれるかもしれないから聞いてみるよ」


「助かる」


「あとは衣装班の人どどのくらいのクオリティの服を作るかを決めてから材料揃えて制作って流れかな」


「ふふふ」


「何かかわかる要素あった?」


「ごめんごめん。敬都が頼もしく見えて。我ながら強引に衣装班の管理職を任せたから申し訳なかったなとは思ったけど。今の敬都を見ていたら任せてよかったかなと思って」


「始まってみないとわからないけど」


確かに今までの自分なら絶対にこんなことはしなかっただろう

でも、瑞樹やさくらさんと仲良くなって、周りのみんなが変わっていく姿をみていたら

自分も変わりたいと思ったから、今回はやってみようと思ったのかもしれない

さくらさんがフォローしてくれているのがめちゃくちゃ大きいんだけど。

これが一人だった確実に無理だったと思う


「私も瑞樹も愛ちゃんもフォローしていくから頑張ろうね」


「ありがとう」


「それとこれは別件の話なんだけど」


「???」


「これみてくれる」


さくらさんが見せてくれたのはさくささんのSNSのアカウントマイページだ。

アイコンは嶋野さんとのツーショット写真になっている。

この画像に映っている二人がすごすぎるからかフォロー数もすごいことになっている


「フォローされている数がすごいね」


「それは愛ちゃんとの写真をアイコンにしてからだから私ってわけじゃないんだけど」


さくらさんは少し寂しそうにつぶやく


「これがどうしたの?」


「この前愛ちゃんとの写真をアイコンにしていいか愛ちゃんに聞いて了承をもらったからその日にアイコンを変えたの。そしたら一気にたくさんのフォローがきて、私もフォローしていたんだけど、増えるペースがすごすぎて途中から放置しているんだけど、その最初にフォローを返した人に中に愛ちゃんの熱烈なファンみたいな人がいるみたいで。愛ちゃんSNSとかしないから多分私のアカウントをフォローしておけば、愛ちゃんの情報も手に入ると思っているんじゃないかな」


なるほど、確かに嶋野さんぐらいの人気者だったら、ファンの一人や二人おってもおかしくないだろう。ただでさえ学校では孤高な雰囲気を出している嶋野さんのプライベートをみれる方法はほとんどない。そこにアイコンに嶋野さんが映っているアカウントがでてきたらふぉろーをするのは当然だろう

嶋野さんやっぱり半端ないな


「それが何か問題があるの?」


「別に問題ってわけじゃないんだけど呟いている内容が結構過激で」


さくらさんはその熱烈なファンのツイートをみせてくれた


「どうして愛様があんなクソ陰キャの彼女になんかなっているの」


「クソ陰キャ死ねばいいのに」


「愛様を返して」


そこにはよく誹謗中傷で問題になるような内容が書かれていた。


「これは結構過激だね。しかも瑞樹ぼろくそいわれているけど」


「可哀そうだよね。でもこれだけじゃないの」


そして続けてさくらさんはツイートをみせてくれた


「やったぁ愛様と衣装班同じになれた幸せ」


「でもクソ陰キャも一緒なのはまぢで無理」


「あいつ学校こなくなればいいのに」



「まさかの同じクラスで、文化祭の衣装班?」


「そうみたい。私も最初は同じ学校ぐらいの認識でいたんだけど今日の放課後のツイートで同じクラスってわかって。誰かまでは特定できないけど少し気を付けておいた方がいいかもね」


「まぁ幸いこの人がフォローしているのはさくらさんだけだから、裏アカって感じだから他の生徒に回ることはほぼないだろうけど、さくらさんにわざと伝わるようにしているのは間違いないよね」


「うん。だからこの件に関しては私と敬都で誰かを特定しようと思って」


「わかった」


この話をしたかったから今日は二人だったのかもしれない。

でも実害はないにしろ、友達のことを悪く言われていい気はしない。

嶋野さんの熱烈なファンは衣装班の中にいるのは間違いないだろう


「この件に関しては直接敬都に連絡するから改めて連絡するね」


「うん」


その日の夜さくらさんから個人的にラインがきた。初めての女の子からのラインでドキドキしたのは内緒である

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