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166話

2人がステージを去り、音さん1人がステージに上に立ってギターを準備する

そしてマイクに向かって話し出す


「急な展開になってお騒がせしました。せっかくなら在校生もいるこのタイミングがいいかなと思いました。中学生のみなさん変な空気にしてすいませんでした」


音さんが頭を下げる


「時間もないので私からは1曲だけお届けします」


ギターのチューニングを合わせて引き語りの準備を整える


「私は今ステージの上に立って歌っていますが、1年前の私からしたら考えることができないことだと思います。中学生のみなさん、周りの大人は「成長」や「変化」を好みます、でも変わりたくても変われない人はいるし、前に進みたくても進むことができない人はいます。私も実際変われなかったし、歩き出せなかった一人です。でも私には私より前を歩いている、自分の決めたことにまっすぐ進んでいる友人がいるし、私の背中を押してくれる友人がいました。誰もが強くありたいけど強くなれない。その中でも強い心を持った人のことを私は「ヒーロー」だと思っています。私も夢に向かって少しずつ歩いています。みなさんの中には悩んだり、自分の考えと葛藤している人がいると思います。そんなみなさんにとってこの曲が力になれればと思います。この曲は私の背中を押してくれた友人が歌詞という羽をつけてくれて私が音をつけて曲にしました。きいてください」


最高のMCの後に音さんが歌い出す

元々のファンはもちろんだが、中学生の子たちの中でも涙を流している子がたくさんいる

振り返ると真紀と黒崎さんも涙を流していた。

周りを見渡していると斎藤さんがいた。多分さきほど音さんが話していた歌詞を書いてくれた友人というのは斎藤さんのことだろう

音さんの曲が始まる


人はそんなに 強くないから

泣きながらでも 生きている

立ち止まるたび 見える景色がある

無理しなくていいよ それでいい


変わりたい そう願うほど

怖くて足がすくむけど

それでも小さな光を 信じている


ヒーローなんて 遠い存在じゃない

傷ついても 前を向く人

泣いて笑って また歩き出す人

その姿が 私のヒーロー


誰かのう声に 救われた夜

優しが 胸を満たした

「大丈夫」その一言が

こんなにも 温かいなんて


明日が 見えなくても

夢の欠片 離さないで

あなたの道は ここにある


ヒーローなんて 特別じゃない

誰かのために 願える人

弱さを知って 優しくなれる

その心が ヒーロー


悩む日々も 無駄じゃない

痛みが愛を 育てていく

あなたの勇気が 誰かの勇気になる

だからもう うつむかないで


ヒーローなんて 遠い存在じゃない

傷ついても 前を向く人

泣いて笑って また歩き出す人

その姿が 私のヒーロー

ヒーローなんて 特別じゃない

誰かのために 願える人

弱さを知って 優しくなれる

その心が ヒーロー


「みなさんのこれからの未来が明るくなりますように。今日はありがとうございました。みなさんのこと応援しています」


歌い終えると音さんは一言残してステージを去った。

初めて聴く曲だった。

本当にあれば斎藤さんと桐生さんが作ったオリジナルの曲なんだろう

体育館の中はなんともいえない不思議な空間になっていた

感動して涙を流しながらライブの余韻が抜けきらなくてぼーっとしてしまっている人

桐生さんがこの光景をみているといいな


「すごい反響だね」


「ほんとうだよ」


「音さんってやばいね。松岡くんも泣いているんじゃない?」


「いやいや俺は泣いていないよ」


「桐生さん、みっちゃんはちゃんと泣いていたから安心して」


「それはよかった」


「泣いていないから...って桐生さん!!!!」


振り返ると先ほどまでステージの上で歌っていたはずの音さんもとい、桐生さんが普通に制服姿で立っていた


「やぁライブ終わってこの雰囲気をみたくてすぐに着替えてこっちに来たんだよ。ステージの上から松岡くんたちのことは見えていたからね」


「なるほど。っていろいろと情報が追い付いていないよ」


「お兄さん!!音さんの歌ヤバすぎでしょ」


「おおお。そうだね」


黒崎さんの興奮したテンションに圧倒されながら返事する

それに黒崎さんは気づいていないがさっきまでステージでライブしていたあなたの憧れはすぐ隣にいるよ


「松岡くんこの子って?」


話を合わせる


「桐生さんは初めて会うね。真紀の友達の黒崎さん」


「そっかそっか。freedomと音のライブはどうだったかな?」


「めちゃくちゃヤバかったです。すいません語彙力がなくて。それに音さんのオリジナル曲ってなんですかあれ。最高すぎるでしょ。絶対SNSに載せたらバズります」


「そ、そうなんだね。音に伝えておくよ」


「えっお姉さん音さんと知り合いなんですか?」


「まぁね。音はこの学校の生徒も数人しかしらないけど私は知っているから」


「そうなんですね。それなら伝えててください。最高でしたと」


「わかった。ありがとう」


桐生さん、顔がニヤニヤしそうになっているけど体育館がまだ少し暗くてよかったね

それにしても桐生さんも嬉しかったらあんな顔するんだと思った


「桐生さん顔が緩んでいるよ」


「嶋野さん!!そんなことはないはず」


「鏡見せようか?」


「大丈夫」


いつもの顔に戻った。

愛ちゃん。もう少し桐生さんに浸らせてあげようよ

freedomと音さんのライブは成功に終わったのだった


https://youtu.be/iDW5-PKHRTc?si=Oyeo_qXwIa4g5qA6

今回歌ったオリジナル曲

ヒーローを作ってみました

歌詞はYuuが作って曲はAIの力を借りて作りました

これからクラスで一番人気の彼女が裏ではポンコツで可愛いの世界観で曲を作る活動をしていきます

よかったらチャンネル登録お願いします

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