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163話

私と雫ちゃんはお兄ちゃん達と別れてさくらさんと冬くん?冬さん?に案内されて学校を見学させてもらった

それにしても冬さんは本当に男の子?っていうぐらい可愛い

お兄ちゃん達と別れた後雫ちゃんから「真紀のお兄さんの周り美人率高くない?」と言われたが妹目線でもそう思う。

類は友を呼ぶという言葉があるように愛ちゃんに美人が引き寄せられているのかもしれないと思った


「2人ともどうかな?他にもみたいとこある?」


「いろいろみたいところはみれました。なんか私たちが通っているところが中学だからか高校ってすごいなと思いました」


「確かに、私も高校はどこでもいいと思っていたけど、こんな施設をみせられたら行きたくなる」


「そうだよね。僕も転校する前に学校見学にきたときに二人と同じ反応だったよ。多分ここの高校が他の高校よりもすごいんだと思うよ」


確かにこの高校は偏差値も高いし、私立なので学費も高いのかもしれない。

学費関係のことに関しては両親は全く気にしなくていいといってくれているが、この施設を目の当たりにしたらちょっと考えてしまう

少し休憩がてら話していると先生が通りかかる


「あっ先生!!」


「なんだ春乃と苑田か。それに君は確か松岡の妹?」


「はい!!あの時は本当にありがとうございました。お礼にいけなくてすいませんでした」


「全然気にしなくていい。君のお兄さんのことを代わりにこき使うから」


「それは遠慮なくお願いします」


「先生なんかしたの?中学生に手を出すのはダメだよ」


「おい、なんで俺が中学生に手を出す変態教師みたいになっているんだ」


「さくらさん、先生いじっちゃだめだよ。流石にだらしないのは学校の中だけだよ」


「おい苑田。それはフォローしているのか春乃に加担しているのかわからんぞ。そうださっきそこで人手がほしいといっていたやつがいたから手伝ってやってくれ」


先生は今来た方角を振り返って指さした

さくらさんたちも何も聞かずにそちらに向かった

おそらく冗談は言い合う仲だが、この先生は信頼されているんだろうと思った

さくらさんたちが言った後、私と雫ちゃんと先生が残った


「君は妹ちゃんのお友達?」


「はい。黒崎といいます」


「礼儀正しいね。この学校に入りたいの?」


「まだわからないですが、この学校に憧れの人がいたので」


「そっか。それも志望動機としてはいいと思う。見学して先輩たちの雰囲気観てしっかり考えなね」


「ありがとうございます」


「妹ちゃんも大変だったろうけど、今の表情みたら大丈夫そうで安心したよ。君の状況は兄から聞いていたけど、今日顔見れてよかった」


先生の顔はとても優しかった。あの時の亀井たちとは大違いだ

他の先生の雰囲気もすごくいなとは思っていたが、お兄ちゃん達がこの先生を慕う理由がなんとなくわかる気がする


「一応教師として中学生にアドバイスするなら。夢とか先のことを考えるのことも大事だけど、今自分たちが行ってみたいとか気になるという気持ちを大事にして進路を選ぶのを俺はいいと思う。もちろん夢があるなら夢に向かった進路を考えていいと思う。でも君たちはまだ15歳。将来のことを決めるには早すぎる。だからこそ今の自分の気持ちを大事にして頑張れ!!」


「先生、ナンパはダメだよ」


先生の真面目な話を聞いているとさくらさんたちが戻ってきた


「馬鹿だな。俺は教師として中学生に学びを与えていたんだよ」


先生はそういって立ち去ろうとした


「あーもう一言あったわ。俺は君たちみたいな可愛い子がこの高校にきてくれるのは普通に嬉しいよ」


「おい。それはもう逮捕案件じゃないか」


「さくらさん警察呼ぶ準備はできているよ」


「おいやめろやめろ。大人の冗談ってやつだよ」


そういって先生は急いで立ち去って行った


「大丈夫?変な事されなかった?」


「大丈夫ですよ。さくらさんたちがくるまで真面目でしたから」


「確かにオンオフが激しい先生だったね」


雫ちゃんが私に同意する


「そうなんだよね。うちの担任はそこがいいんだよ」


さくらさんと冬さんが同意する


「さくらさんこのあとどうする?学校の中は案内したと思うけど」


「そうだね。午後からまたイベントがあるからそれまで昼ご飯でも一緒に食べようか?二人はそれでいい?」


「「はい」」


さくらさんと冬さんが私たちの前を歩く


「なんか高校生って私が思っているよりも大人だなと思った。たった2つぐらいしか年は変わらないのに」


それは本当にそう思う。

私たちはきっとこの学校の中では「中学生にしか見えない」でも先輩たちはみんな「中学生に見えない」と思う。制服を着ているのもあるけど雰囲気がそうさせているような気がする


「さくらさんも冬さんもすごく落ち着いているよね」


「うん。真紀のお兄さんと彼女さんも私からみたら大人っぽいよ」


「そうだよね。私も家でみている2人と高校にいる2人じゃ全然違うなと思う」


「私たちも高校になったら大人になれるのかな?」


雫ちゃんはちょっと遠くをみながらいう

仲良くなって距離は縮まったとは思うけど、たまに何を考えているんだろうなと思う


「なれるといいな」

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