表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

32/45

32話、

 小宮の妹視点 過去編


小学生の低学年


 「アニアニ!」


「どうしたの妹??」


「何でも無い」

  

 私は誰よりもお兄ちゃん子だった。


 それは中学に入るまでは変わらない所かどんどん上がっていた。


 そして、私はその日両親からある会話を聞いた。


 「やっぱり兄妹の違いが大きくなって来たわね。」


「そうだね、やっぱり俺の血筋とお兄ちゃんは違うからね。」


私はその時、心にある扉が開いてしまった。


 「アニぃちゃん!」


「どうしたの」


「もしさ、もしもだよ」


「うん」


「兄妹で結婚したいとお互いが思うならどうする??」


「うーん、とりあえず気分の問題かな??」


「気分の問題」


「血の繋がっている家族は結婚出来ないけど、子どもを作らなければ気分的に夫婦みたいに暮らすことは可能なんじゃ無い??」


私はアニぃちゃんの思いも寄らない答えが返って来て驚く


 「そうなんだ。じゃあさ、もし血が繋がってなかったら」


「幸せになれる確信があるなら、良いんじゃない??」


「もしさ、もしもだよ」


「うん??」


「私達が繋がってないならどうする?」


「・・・聞いたの?」


「うん」


「そっか・・・」


「私、お兄ちゃんが良ければ結婚するよ。」


「・・・えっ・・・ごめんなそれは無理だ。」

お兄ちゃんは悲しそうに答える。


「・・・なんで、」

  まさか振られるとは思わなかった。


 「さっきも言ったけど、血は繋がっているから結婚は無理だ」


「えっ??」


「えっ??あーもしかして誤解して聞いたのか。」


「何のこと??」


「血が繋がってないのはお父さんだけだよ。」


「・・・はぁ??」


 「でも、妹がまさかそんなことを思ってくれるとは。」


 私は恥ずかしさ、さっきの希望から絶望が落とされた結果

「・・・何言ってるの??そんな訳ないじゃん」


 「えっ??」


「騙したんだよ!バァーか」



「面白かったらブックマーク、下の評価よろしくお願いします!」

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ