29話、
23話から続き
元カノの家
「何で、ショウくんとキスしたの??」
「もうお姉ちゃんは彼女じゃないから関係ないじゃん。」
本当はお姉ちゃんとの関係を続けて欲しい。だけど前みたいに、自殺されようとしても困る。だから今はお姉ちゃんを怒らせる。最悪完璧に諦めさせて、自殺してもなにも意味がないことを理解させる。
「私は彼女だよ!!認めてないもん!!」
「ふーん、でも先輩はそうじゃ無いみたいだけど」
「・・・そうだけど、ショウくんがそう言うのもそう思うのも仕方ないけど、」
「じゃあ諦めなよ。」
「諦める訳ないじゃん!!私はショウくんしか居ないの」
だけど、先輩は多分応えない。元からそう言うのは許さない先輩だった。だからこそお姉ちゃんは先輩が好きになったんだ。
「諦めてよ、先輩はそれを望んでいるし、これからは私のショウくんになるんだし」
「・・・何が私のよ、」
お姉ちゃんは私の両肩を押して壁にぶつける。
「いたっ」
お姉ちゃんの顔は怒りと悲しみで見るに耐えない顔をしている。
「ショウくんは渡さない!!絶対に誰にも渡さない!」
今までのお姉ちゃんなら自殺も私を傷つけることも絶対にしない。それ程までに追い込まれている。逆に言うと、それ程までに奪われないようにもう一度先輩と付き合うとしているということ。
「私が貰うよ。そもそもお姉ちゃんが悪いんだよ、昔もだけどそうやって平気で彼氏を作って多くの人を傷つけるじゃん。」
「・・・っ」
「私は彼氏を一度も作った事がない。選ぶならどっちかな」
お姉ちゃんは、私の肩から腕を離す。
「それでも、私はショウくんを渡さない。」
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