22話
「私、正直さ貴方のことずっと馬鹿にしてた」
「知ってます。」
「だよね、元カレがアレだし。」
「そうですね。」
俺はゲームをやっている。
「私は君のことがインキャでダサい人だなって思ってた。」
ストレートだな。あと話をしたのが今日初めてだろ。なぜアレと付き合ったのか納得する。
「でもまさか、そんな人と同じようになるなんて」
「そうですね。」
俺はゲームをする。
「ねぇ、アンタさ、私と一緒に復讐する気ない??」
「どんなことですか?」
正直俺からすると、さっきストレートに言われたお陰で復讐するならアンタにもしたいよ。
「おっ?乗り気だね。作戦は私達が付き合ってイチャイチャして見せつける」
「やめときます。」
「あれっ?なんで」
「やってることが同じじゃないですか。」
「そうかな??」
「はい、本来の付き合う意味じゃなくて他人を傷つけるために、付き合うことが、」
「それだけじゃないよ。私達も付き合ってハッピーって言うか」
「じゃあ、ずっと見下してた人と付き合って幸せになれますか?」
「・・・」
「やってることは俺の元カノと似たようなもんですね。」
「・・・ っ」
「それに、そんなことされても復讐にはならないですよ。俺の元カノは分からないですが、君の元カレはへーそうですね、で終わりですよ」
「確かに・・・でも・・・悔しくないの?」
「悔しいですよ。悲しいですよ。許せないですよ。」
「・・・」
「でも、どうすることも出来ないです。方法が見付かればとっくにしてます。だからこうして、ゲームするしか出来ないんです。」
だからさっきも方法を直ぐに聞いた。
「・・・ねぇ、」
「はい??」
「今まで馬鹿にしてごめん」
「・・・」
「私も君と同じ立場になって、やっと辛さが分かったよ。」
浮気されたことは同じだが、謝る点として見下していたことは同じ立場になってないと思うが、
「・・・」
正直、許したいとは思わない。つかそう言うことじゃない。
宮城さん・・・宮城さん達はおそらく、理由もただ会話をしないとか、見た目が悪いとか様々な理由はあるだろう。しかし俺は、犯罪とか、度の超えた人を傷つける行為をするような人以外は見下さない。
だから人として違う。許したところで仲良く出来るとは違うと思う。
うーん
「なら、許す代わりにゲームしてください」
「何故ゲーム??」
「一緒にやる仲間が増えると嬉しいので」
まずは理解し合うこと始めるべきだろう。
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