20話
元カノの妹視点
「お姉ちゃん!!」
姉は川に飛び降りようとしていたが、何とか抱きついて抑えた。
「何してるの!!」
「ショウくんは会ってくれないし、別にいいかなって」
「そんなことして、誰も喜ばないよ。」
「私はもう辛いし、これ以上私が居ることで傷付けたくない」
「お兄さんはそれを何も思わない人じゃない!!」
「じゃあ、どうすればいいの?どうすればショウくんを幸せに出来るの??」
「だからっ!!関わらないことだって言ってでしょうが!!」
全く理解しない姉に思わずビンタをしてしまった。
「痛い、」
「さっきしてたのは、もっと辛いことだよ!それに今一番痛いのはお兄さんだよ!!」
「そうだね、私がそうしたからね、じゃあ死のう」
そう言ってまた飛び降りようとするから抑える。
「本当に何やってるの!!もっとお兄さんを傷付けるきなの」
「そうよ!最後に私のことをショウくんに深く刻むの!」
本当にこの姉は、
「お兄さんは刻まれても乗り越えられる強い人だよ!!今までも何回も成長してきたじゃない!!」
「さっきから、ショウくん、ショウくんって何が分かるのよ!」
ショウくんとは言ってないよ!!
姉は私に怒りが向いたのか飛び込ぼうとするのを辞めて、私を見る。
「アンタだって、散々ショウくんのことは馬鹿にしてきたでしょ!!」
「・・・っ」
「ショウくんのことを理解してたら、あんなに馬鹿にしないよ!!」
「お姉ちゃんは付き合ってるのに言ってたじゃん!!」
「私は辞めたもん!!」
「立場的にお姉ちゃんの方がよっぽど酷いよ!!」
「もういい、話にならない!!私はもう」
そして姉はまた飛び込もうとする。
もうこれじゃ繰り返し、何か姉を止める方法はないの??
そもそもこの姉が彼氏いるのに付き合うからこんなことに・・・
「なら、今度は私がお兄さんと付き合う!!」
「は!!!?何を言ってるの??」
「お姉ちゃんが自殺したら私がお兄さんを貰う」
「ちょっと本気で何を言ってるか分からない」
「だから、お兄さんは私が貰う。」
「いやショウくんは貴方を選ばないよ。アンタ散々ショウくんに悪口言ったじゃん。それに一緒に隠してたの知ってるし」
「でも、私はお姉ちゃんと違ってその主犯じゃないし」
「いや、でもショウくんはそう言う人は嫌うよ」
「どうかな・・・知らなかったとは言え、平気で二股かける人と付き合ったんだから」
「・・・っ」
「あっ、なんかそう考えると別にいい気がしてきた。じゃあね、お姉ちゃん、私先帰ってるから」
「ふざけるな、ふざけるな!!」
後ろで姉の怒りの声が聞こえるが無視をして進んだ。
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