19話
主人公の妹視点
インターホンが鳴る。
「俺が出る、多分今度こそ、元カノだと思うから」
「クソ兄貴は、出ないで。私の宅配だから」
「そうなのか??最近ネット注文にハマってるの??」
「良いじゃん別に!!」
「いや、いいけど、俺としては妹が新しいことにハマってるなら嬉しいと言うか」
「フンッ」
私はカメラをチェックする。
やっぱり叶先輩だ。
「お兄さん、居ますか」
叶先輩、顔がゲッソリしている。
「居ないですよ」
「そうですか、お兄ちゃんどこに居るか分かりますか??」
目が血走ってる。
「私が兄のことを知るわけないじゃないですか」
「・・・妹ちゃんはなんでそこまでお兄ちゃんと仲が悪いの??」
「・・・それは、言えません」
「そうなんだ・・・私のこれが最後になるかも知れないけど、
これ以上、ショウくんを傷つけないであげて」
「どの口が(小さい声)」
「じゃあ、私行くね。妹ちゃんと会うのもこれで最後になるかも知れないから、今までありがとうね。」
「・・・はい」
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「宅配だった??」
「そうだから、こっち来んな!!」
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そしてまた、インターホンが鳴る。
「今度こそ、そうなのか??それとも宅配??」
「私の宅配だよ!」
そして、またチェーンを付けて扉を開ける。
「貴方のお姉さんならもうどっか行ったよ」
早く閉めたかったが、家の前で叫ばれて兄に見つかると面倒なので仕方なくこたえる。
「やっぱりお姉ちゃんここに来たんだね。」
「別れたんだからもう来ないようにしてよ」
「ごめんね、出来るだけそうするから」
「頼むよ。あと、お姉ちゃんやばそうだからさっさと見つけた方が良いよ」
「うん。」
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