16話、
過去編 元カノ視点
「お前、重いな。連絡いちいちしろって」
「だって、あんたももう一人彼女いるでしょ」
「あぁいるけど」
「私が本命なら、それくらいちゃんとやってよ」
「ダリィな、重い女は嫌われるぞ」
「まるで、他の男を探せみたいな言い方ね」
「そんなことはないぞ。お前が一番だ。ただそういうところは直した方が良いって思うだけだ。」
「そう」
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ショウくんが私を疑ったことは一度もなかった。
「ショウくんは少しは私が浮気してるとか思ったことない??」
「ないよ。」
即答だった。
「そうなんだ、ありがとう。でも少しは疑ってもいいんだよ?」
「信じてるから」
ショウくんは真っ直ぐな人だった。
「でも、ほら私はしつこく居場所聞いたりとかしてるから、私だけっていうのも」
前に大宮とのデートに遭いそうになってから、細かく動きを調べることにしていた。
「いいよ、あとその、俺は嬉しいっていうか」
「何が??」
「その、居場所を毎回、聞いてくれるのが」
「なんで!?普通は重いと思うでしょう」
「いや、そうだよね。でも俺はさ、それだけ大切にされてるって感じるんだ。俺が言うのも何だけど、完璧に信じるのが一番いい愛の形だとは思わんないんだ。」
ショウくんは恥ずかしそうに話す
「やっぱりカップルによって付き合い方は違うと思うし、信じ切る者同士でも良いカップルだとは思うよ。でも、俺達なりの付き合い方があって、その付き合い方を楽しみたいというか・・・」
付き合い方って、ウケルんですけど
「川宮さんのそのぉ・・・毎回、聞いてくれるとそれだけ自分のことを思ってくれてるって感じるんだよね。」
違う、私は貴方の行動を見て笑いたいだけ。
「嫉妬というか、俺のことを心配して不安に思ってくれてるってことだから嬉しいんだよね。」
嫉妬してないし、不安にも思ってない。
「だから、川宮さんは気にしなくていいよ。むしろ今のままで俺は嬉しいかな」
違う、貴方にとって今のままではよくない。知らないだけ
私は中学校で3人も彼氏を作っていた。
【だって気になるじゃない!】
【彼氏のことを信じられないなら終わりだよ。】
【やっぱり、人の心は読めないんだから。どうしても不安に思うの】
【そうだな、じゃあ無理だな。】
【良いじゃん、別に話すことが増えるんだし】
【俺はめんどい】
「川宮さん??」
「あっごめん、ぼーっとしてた。」
「いいよ、いいよ。それよりさ、これからはせっかくなら通話にしようよ」
「そうだね」
そして、この後私はもう一人の彼氏のことを考えて時間制を提案した。
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とりあえず次回で一旦過去編終わりです。