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1話


 俺は世界一彼女を愛してた。


 彼女は心配性な人だった。携帯は毎日見せて、事あるごとに今日あったことを報告した。

 

 普通の人なら重いと感じて嫌がるだろうが、俺は愛してくれる証拠だと思ったから、何も嫌がったりせず毎日そうして居た。


 だが、その本来の目的を知ってしまった。


ーーーーーーーーーー

 彼女は今日友達と旅行に行くと言っていた。


 俺は彼女が旅行に行っている時に部屋の掃除をしていた。


 そして変なノートを見つけた。


 表紙には、彼氏との思い出と書いてあった。


 俺では無いだろう。妹のかもしれないでも妹もいま出掛けてるしな。


 とりあえず中身を軽く見て、持ち主が分かったら謝ろう。


 〇〇月△△日

 俺はこの日付を見て、彼女だと分かった。何故なら付き合った記念日だからだ。


 彼女のなら、まぁ少しは見てもいいよね。俺も普段は見せてるんだし、

 

 今日から、嘘コクによって付き合った彼氏の日記をつけます。


 ???


 何これ??


 〇〇月△△日


 童貞臭い笑、手汗とか凄いキモい


 デートで行った時のこと、確かに彼女は変な顔をよくしてたけど、


 〇〇月△△日


 危なかった、彼氏とのデートが見つかる所だった。今日からしっかり仮の彼氏の行動も記録しとこう。


 覚えてる、付き合ってから1週間で急に連絡先を聞くようになった。それから毎日細かく連絡するようになった。


 そして俺のとの会話の内容(行動)とキモかった行動が次々と書かれる。

 たまに本命?彼氏とのキスをしている写真が貼ってあったりした。デートに行った同じ場所で


 〇〇月△△日


 誕生日プレゼント売った笑



 俺はノートを置いた。


 そして、時間見た。


 13時59分


 1時間ごとに少しでも電話連絡をするように決まっている。


 そして俺は彼女に電話をかけた。


 「あっ、ショウくん何してる??まだ掃除中??」


「うん、でも、今ノート見てた。」


「えっ??どんな・・・ノート?」

 1年付き合ってからわかる。これは確実に動揺している。

  

 「別れようか、」


「えっ、ちょっと待って!!」


 俺は電話を切った。すぐに電話が鳴ったが着信拒否にした。


 とりあえず、泣こう。

 

「面白かったらブックマーク、下の評価よろしくお願いします!」

 

 

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