7 魔神世界の文化①
魔神世界の日本にすぐ行きたいところだが、我々は移動魔法陣を使えない。
魔法陣のことは移動しながら覚えるとして、日本に行く方法を考えなければいけない。
最初にこの魔神世界の文化、科学について調べてみた。
私の知識はどこまで使っていいのか、それも考えておかないといけない。
この世界は、私が経験した中では一番科学力が低い。
魔法で、ある程度のことができてしまうことが最も大きな理由だ。
剣神世界では寺子屋で剣術を教わるのが主体であったが、こちらは魔術だ。
剣はあるにはあるが、魔術の補助として使うことが多い。
剣神世界とまるっきり逆だ。しかも、剣よりは銃の方が発展しているし、銃を使って戦うことの方が多いようだ。
種族は、剣神世界と変わらないが、魔力が一定以上強くなった人は種族を問わずマスターと言われる。
魔力の強さや使える魔法の種類などによって
初級魔術師 ⇒ 中級魔術師 ⇒ 上級魔術師 ⇒ マスター となる。
魔法陣も上のレベルに行くほど強く大きな魔法陣が使えるようだ。
こちらの得物(武器)は主として杖である。
移動手段は箒が多く、地上は馬または馬車で移動する。
箒に乗る場合は魔力を使うようだ。
電気の概念はあるが、テレビや電話はない。
かといって娯楽がないわけではなく、魔法陣を使ったカードゲームや箒によるゲームまたは競争(競輪みたいなもの)が盛んである。
子供、大人問わず熱中して遊んでいる。
箒のゲームは、箒を使って競争したり、サッカーやホッケーのようなことをしている。
魔法陣のカードゲームには、大きく分けて2種類あり、
魔物召喚型のカードゲームと
攻撃、防御などを組み合わせた魔法型のカードゲームがある。
魔物召喚型は、魔法陣が印刷されているカードを2人または複数で、闘技場にセットすると魔物が召喚され、闘いを始めるというものだ。
カードの枚数は始める前にそれぞれの合意のもとに決められる。
魔法陣の大きさで召喚される魔物の大きさが変わってくるらしい。
魔法陣の直径がそのまま魔物の大きさだと考えれば分かり易いだろう。
子供の場合は、手に持てるくらいの闘技場(闘技用ガラスケース)で行われ、カードもトランプくらいの大きさだ。
大人の場合は、本物の闘技場コロシアムで行われる。
カードも直径1mと大きい。
大人の場合は、娯楽+ギャンブル要素が強くなっており、お金を掛けたりしている。子供の場合は、ほとんどが教育用として使われることもあり、既製品が多い。
大人の場合、既製品がないわけではないが、自分で魔法陣を自作している場合が多く、特殊な魔物が出てくる場合もあるという。
とても危険なカードゲームのように感じられるが、コロシアムには防御魔法陣が張り巡らされており、魔物は外に出れないそうだ。
万一、危険だと判断された場合も審判員がカードを外すと魔物は消えるので大きな事故を起こしたことはないという。(・・・小さな事故はあるのか?)
子供の闘技場も同様でガラスケースの中で行われ、カードをセットすると小さな魔物が現れ、カードを外すと魔物は消えるので安心だ。
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もう一つの魔法型のカードゲームは、スペル型魔法陣のカードゲームだ。
スペルが書き込まれた魔法陣をそれぞれ闘技場にセットし、攻撃や防御などを行って遊ぶタイプだ。
カードをセットする前に自分の指をセットすると指紋認証システムにより、闘技場の中に仮想の自分が投影される。
次に火や水、風、土などの攻撃スペルカードやそれぞれのスペルに対抗する防御カードを闘う者が選んで1枚ずつセットして闘う。
持ち点は10点で、0点になると負けだ。
どちらのゲームも実際に魔物が出てきたり、魔法が見えるので面白い。
また、そのカードに魔法陣が書いてあるので勉強になる。
まさに魔神世界ならではのゲームだ。




