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『 堕天使転生 』 ~~ Reincanated FallenAngel Save the world by Kissing ~~  作者: スピンクス・ノーバ
第Ⅱ期 魔神世界
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3 リオデジャネイロ ギルド支部③

 しばし1時間ほど待たされただろうか、ギルド職員が戻ってきた。


「申し訳ございませんでした。この会員証は本物であることが証明されました。

 皆さんにお返しします。

 この世界でもB級として活動していただいてかまいません。

 ただ、非常に申し上げにくいのですが、その剣神世界で貯められたお金はこちらの世界では使用することができません。

 それは、魔神世界は剣神世界とお金を流通していないためです。

 したがって、その中にあるお金は剣神世界に行って現金で持ってきていただき、再度こちらのギルドに入金されればいつでも下ろすことができます。

 どうされますか?」


 と、矢継ぎ早に説明された。

 簡単に言うと、「階級は保証されるけど、お金は使えないよ」ってことだな。

「あの、こちらでは、ギルド会員証に入金しているお金で買い物はできないんですか?」

「あ、それでしたらこの魔法カードをお使いください。こちらの世界では、会員証ではなく魔法カードに入金してどこでも使えるようになっています」

 なるほど、システムの違いだな。

 ん~しかし、あの乙女達を率いていくとなると、10万円では少なすぎる。

 ……あっそういう時のための「世界樹の葉」か。


 あのネオが言ってたもんな。

『困ったことがあったら使え』って


「分かりました。宿代とかは3割でB級の部屋に泊まれるんですね?」

 と確認すると、「もちろんです」とギルド職員はつくり笑いをする。


 次に鑑定窓口に行き、

「これ鑑定してください」と窓口のおねえさんに「世界樹の葉」を5枚渡す。

 その窓口のお姉さんが「キャ――ッ」っと飛び上がり、青ざめた表情で偉いお人の方へ走っていく。

 なんとなく見た感じ偉い人が出てきて


「こ、これはどこで入手されたのですか?」と聞いてきたので、

「エルフの長老ネオがくれたんです」っていうと、


「え――――っ! ネ、ネ、ネ、ネ、ネオ様~~ 」っとギルド職員はまたびっくりし、エルフの長老ってやっぱ偉かったんだと思ってると、


「大変恐れ入りますが、値段が付けられるものではありません。もしよろしければ日本円で1億円で引き取らせてもらいますが、かまいませんか?」

 5枚で1億円か。……まあ悪くはないかな。と思って、


「1枚2,000万円ですね。それなら2枚だけ交換します」というと、

「いえ、1枚1億です」とひきつった顔で答える。

 なんと、1枚で1億もするのか、すごいなぁと思って


「あっ、それなら1枚だけ交換してください」と1枚だけ窓口に出した。

「そうですよね。こんな貴重な葉を5枚も交換するなんて考えられません」と偉く見える人はすごく残念がっていた。


「ちなみに、この葉っぱってどんな効果があるんですか?」

 と鑑定窓口のお姉さんに聞くと、

「は、葉っぱって、……し・し・知らなかったんですか?」と多少驚かれ、


「これは、少し削って飲ませるだけで、どんなものにでも効く万能薬になります。

 体重にもよりますが、寿命で死んだ方を除き、怪我等で死んだ人に世界樹の葉の半分くらいから汁を絞って、注射すると1日以内なら完全に体力が回復して生き返るという貴重なものです。

 でも1日を過ぎるとゾンビになるので注意してください」と説明してくれた。


 確かにとんでもない代物だ。

「生き返る」とか普通考えないし、1億円の半分で助かるなら安い気もする。

 そう考えると、あのエルフの街って宝の山だな。って思ってくる。


 そうか、ノブもこの万能薬を貿易で入手してたんだ。

 しかし、ここの国の人って驚きやすいんだなって思ってしまった。

 こんなに驚いていたら寿命が縮まるぞ。

 声を掛けるときには注意しよう。


 窓口で世界樹の葉を1枚だけ交換し、1億円を8人で分け、1,250万円をそれぞれ「魔法カード」を作ってもらい入金してもらった。

 ここまでで午後3時になってしまった。


 ギルドショップで、この付近の地図と魔物図鑑を購入する。

 そして魔神世界の魔法のことを知るために、「いろいろな魔法」と書かれた本を購入した。(なお、これらの本は冒険者用に主な言語で翻訳がついている)

 とりあえず、当面の資金は確保した。


 次は前前世の娘の居場所を探さねばならない。


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