3 リオデジャネイロ ギルド支部①
翌朝、エルフの世界樹の庭で、自己紹介することになった。
街のエルフが一堂に会しているようで、エルフたちが目をキラキラさせている。
どこから来たのか長老も10人おり、舞台の最前列の椅子に座っている。
これだけエルフが集まると、緑の被り物をしているためだと思うが、怪しい魔女集団だ。
――ここは敵がいるわけでもないし、一発派手にやるか!
今日は瑠璃が先頭に立ってするようだ。
フォーメーションはいつものAを横に広げた感じで私が中央だ。
瑠璃
日葵 美夜
クロ ショウ 蓮月
碧衣 紅々李
瑠璃が私に
「『身体強化』しててね。 後はいつもどおりでいいわ 」という。
瑠璃の目がいつにも増して燃えている。
気合が入っているようだ。……少し不安がよぎる。
まずクロが叫ぶ
「黒霧!」
我々は一瞬で黒い霧に包まれる。
「春風!」
と碧衣がいうと春一番のような一陣の風で黒霧が流れ、我々が舞台に登場した。
(エルフが拍手喝采する。)
瑠璃が口上を述べる。
「桃栗3年柿8年 我らが乙女は10から16
水も滴るいい女
大和撫子がおくる七変化 It's ショウ Time!」
それぞれポーズを決めながら、クロが身軽にくるりと廻り
「ワルキューレ!」 と叫んだ。
ボン! ぼん! ボン! ―― 煙爆が所々で起こる。
蓮月が木の上の空に浮かぶ月を指差し
「月光!」……月の光がスポットライトのように煙を通して我々8人に当てられる。
さらに紅々李が手を広げ
「サンセット!」――周りが茜色に染められる。
いよいよ終盤だ。
瑠璃が口上を続ける。
「 我らショウと大和撫子7人衆 Lip Magic Generations! 」
蓮月のスポットライトが私に集中する。
美夜がひょっこり瓢箪から「炎炎」といって呼び出し、
炎炎に飛び乗ると煙を巻きながら飛び上がり、私の後ろにハートマークを煙で作る。
そして最後に
「略してL・M・G~」
美夜と日葵が同時にポーズをしながら 「豪火!」「雷!」 と勢いよく叫んだ!
ド~ン!! ……私に向かってボッと火柱が立ち、雷が落ちた。
そして皆でポーズを決める中、私は黒くなり中央でピッと指を上げる。
――オレって、もしかして道化?
最後に瑠璃が「水洗!」というと私は綺麗に洗われ、
碧衣が「そよ風!」と服を乾かす。
こっそり、紅々李が私に「ホーリー」してくれる。……紅々李私はうれしいよ。
長老は10人全員、同時に椅子から転げ落ち、エルフが皆、のたうち回っている。
私は夕べ早々に寝たが、乙女達は夜遅くまで話し合っていたからな。
綿密に計画を立てていたのだろう。
確かに初めて使うスキルも成功したようだし、すごいと思う。
思うが絶対これはギャグだぞ。
とくに最後の火と雷が落ちるところは絶対に修正しないと身が持たない。
身体強化していなかったら危なかった。
魔力も上昇したのだろう。威力が増している。……喜ばしいことだ。
だが、これは自己紹介だ。
自己紹介でここまで危険な賭けに出る必要もない。
日葵と美夜に話したら、
日葵は「ショウの身体を鍛えないといけないからな」
美夜が「大丈夫だ、このくらい。だいぶセーブできるようになったんだぜ」と自慢気にいう。
――そうかセーブできるようになったのか。サラマンダーのお陰だな。
確かに一番弱いからなオレは。
皆もオレのことを考えて ……いやいやいや、違うから
堂々巡りになりそうなので考えるのはやめた。
紅々李のホーリーもあるしなんとかなるだろう。
少しずつ読者も増えてきているようです。
今日はおまけして、正午と午後に追加します。
★ほしいな。
よろしくお願いします。




