1 魔神世界の入口②
我々は、ラビの後を着いていく。
祠の奥に入っていくと、2手に分かれている。
「こっちが、魔神世界への入口じゃ。そっちは龍神世界じゃ(念波)」
「世界樹の根は、何本も他の世界樹の根と絡んでおる。
齢3000年も経つと人が通れる大きさになるのじゃ(念波)」
杖をその穴に向けて
「そのうちの一つをくり貫いて通路を作るのじゃ。
さあ、ここに立ってみなさい(念波)」
私はその穴の前に立ってみた。そして、
「向こう側に行くと、わしと似たようなエルフの長老に会うであろう。
もうすでに世界樹を通してお主たちのことは伝えてあるから安心するが良い。 じゃ、またな。 また楽しませておくれ。ププ(念波)」
と、ポンと背中を蹴られた。…・・・エッ!
「ありがとうございま――――ッ」・・・・・・ヒェ~~~
私の後を追って仲間が飛び込んでいく。
我々は、滑り台のような通路をすごい速さで降りて(というより滑り落ちて)行った。ジェットコースターのように右に左に、上へ下へ、たまに回転しながら滑り落ちていった。
ほの暗く、時に明滅した光の中を滑っていく。
キャァ――――
ワハハハハ・・・・・・
ニャァ――――
キャハハハハ・・・
ビュ――――ン
乙女達の声が鳴り響く
最初はドキドキしたが、だんだんと慣れてくるとけっこう面白い。
摩擦熱でお尻が焼けてしまうかとも思ったが、根をくり抜いた壁は、ツルツルしていてほとんど摩擦もないようだ。
・・・
・・・
・・・
1時間は滑り落ちたであろうか。
だんだんとスピードは落ちていき、少し後ずさる。
たぶん中央地点に来たのだと思う。
後を見ると、ひとまとまりになり、団子状態で止まった。
ここからは歩きだ。
登りはツルツル滑って歩きにくいのかと思ってたら、螺旋階段状になっていて、滑ることはなかった。
たぶん別世界へ行く時の通路と、帰ってくるときの通路は違うのだろう。
両方とも滑り台では、上がっていくのは至難の業だ。
時々、フラッシュライトのようにケセランパサラン金色が光っている。
「さっきの光の明滅は、ケセランパサランか」
周りについている光苔もほの暗く照らしている。
登りには途中休憩を交えながら、約6時間を費やした。やっと出口が見えてきた。暗いところを通ってきたこともあって、出口の光が眩しい。
ドクン!
出口に着くと、私は ”ドクン” という胸の痛みに襲われ、そのまま倒れた。




