12 エルフの試験 ②
それとともに……ウッ気持ち悪い!!
世界樹の樹皮から糸のような虫がウヨウヨ出てきた。
たぶん、水圧に押されて出てきたんだろう。
瑠璃もびっくりして、木から飛び退いた。
これが、世界樹の病気の元凶だったのだろう。
美夜に落ちた虫を焼いてもらう。問題は木にまだ憑いている虫だ。
私はキャンプでテントに塗った殺虫剤を思い出し、樹皮に塗ってみた。
すると、ポロポロ虫が落ちていく。その虫も美夜に焼いてもらう。
たぶんこれで世界樹の寿命は少しは長くなったと思う。
でも100年は持つだろうか? 根本の原因は違うところにある気がする。
私は世界樹の周辺を調べることにした。
しばらく歩いて調べていると、昨日瑠璃が救った鶴のような怪鳥が虫を食べていた。糸のような虫ではなく、バッタを食べている。
原因は怪鳥かとも思ったが、バッタの方が怪しい。
このバッタを他の場所で見たことがあるかライトに聞いたが、ライトもこのような大きなバッタは初めて見たという。よく草むらを見てみると数え切れない程のバッタが草をすごい勢いで食べている。このバッタが草や木を食べ砂漠化させているのかもしれない。仮説だが、南アメリカの公害や野焼きによる森林火災が、このバッタを追いやり、このアトランティス大陸までバッタが移動してきたのではないか?
バッタには糸のような寄生虫がいて、その寄生虫が世界樹を蝕んで枯らせたのではないか? 根本の原因は人間が生み出した公害や森林火災だとも思える。しかし、今この場所で工場の排気ガスや森林火災を鎮圧する術は私にはない。
――虫虫虫――
現実的なのはバッタの根絶であろう。どうすればよいか皆に相談してみた。
美夜が「そんなの、この辺一帯、焼け野原にすれば簡単だ」という。
瑠璃が「そんなの、大量の水で流せばいいんじゃない」という。
クロが「そんなの、みんなでイナゴ狩りすればいいにゃん」という。
蓮月が「そんなの、怪鳥に食べてもらえばいいんじゃないの」という。
碧衣が「そんなの、ショウの殺虫剤でイチコロでしょ」という。
日葵が「そんなの、雷で痺れさせればいいじゃん」という。
紅々李が「そんなの、世界樹の耐性を強めればいいんじゃないでしょうか」という。
( ……ここで問題です。皆さんは、どうしたらいいと考えますか?
正解は…… )
――???――




