7 謎の大陸 ②
昨晩、テント内でランタンを置いてアトランティスでの計画を皆で考えた。
地図を開き、現在の位置を確認する。
現在我々がいる場所はアトランティスの最南端に位置している。ちなみに最北端にもギルド支部があり、そちらはリオデジャネイロの蒸気船が月に1度来るらしい。
この大陸は地図で見ると縦幅約3000km 横幅約2000kmでその中央に標高約950mのスタディオン山がそびえる。そのスタディオン山からは、3本の川が流れ海に注いでいる。
我々は、この山の麓にあるエルフの世界樹の森を目指すことになる。
ちょうど大陸の中央部に山があるため、世界樹の森まで直線距離で約1500kmだ。天使(悪魔)の羽で飛んで行くつもりなので、時速50kmとしても30時間かかることになる。
夜は危ないので、昼間、休憩をはさみつつ飛んで行くとして、1日10時間飛ぶのがいいところだろう。途中魔物に襲われないとも限らない。
1日余裕を見て4日で目的地まで行くことにした。
天使の羽を装着し、空へ羽ばたく。練習通りだ。
だいたい高さ200mくらいのところまで上がり、海岸から森の方へ飛んでいく。
フォーメーションはAだ。
美夜
日葵 クロ
瑠璃 ショウ 碧衣
紅々李 蓮月
1日目は何事もなく、夕刻を迎えた。日が傾く頃、適当な原っぱを見つけ降りる。またキャンプを設営し、近くにいた猪や熊を狩り、焼いて食べる。
魔物はなぜか出てこなかった。かえって不気味に感じた。
夜は、2人1組とし、2時間交代で見張りを行い、翌朝を迎えた。
朝は、干物にした魚や熊汁を食べてまた出発だ。
――★☪★――
2日目も夕刻まで何事もなく、飛んできた。もう1000km近くは飛んできたことになる。
ここまで来ると、クロが「アッ火山が見えるにゃ。煙が出てるにゃ」と言ってスタディオン山の方向を指さした。
……良かった。内心ホッとした。
方位磁石はキャンプ用品を買ったときに一緒に買ったが、ただ樹海の上を飛んでると正直方向が分からなくなる。磁石は絶対ではないからだ。
磁石は強い磁場に引かれることがあるため、方向が間違っていることもある。
クロの目が一番頼りになる。
と思って、安心していたら矢が飛んできた。それに追われるように、怪鳥がこちらに向かって飛んでくる。
あの大きな怪鳥の名前は分からないが、魔物の類だろう。
矢はなんてことなく避けられるが、怪鳥は翼を拡げると10mくらいあり、完全にこちらのフォーメーションが分断されてしまった。
通り過ぎた怪鳥は何を思ったのか、翻って我々の方を向いた。
我々も飛びながら臨戦態勢になる。
だが、その怪鳥に集中していたためだと思うが、どこから飛んできたのか、私の羽に矢が当たっていた。
ただ当たっただけならいいが、その矢尻には火が点いているではないか!
私の羽は燃え上がり、飛べなくなった私はきりもみ状態で落下していった。
「ア~~レ~~」




