11 ギルド本部(スイス)
*ギルド会員証メモ欄 3月31日 505P 累計9876P
スイスにあるギルド本部に入る前の会員証メモ欄である。あと1戦もすれば、B級に上がりそうだ。所持金も偶然9876万円だ。
ギルド本部は、マッターホルンの地下にあり、地下3階の逆ピラミッド型構造になっている。本部だけあって、支部の3倍くらいの広さだ。でも大きいだけで、中身は変わらないように見える。
たぶんS級しか見ることのできない資料とか財産がありそうだから、いろいろなところがマル秘なのだろう。S級までは累計で100万Pを超さないとなれないから、当分先の話だ。
とりあえず、本部に来たので、世界地図と付近の地図、世界魔物図鑑とスイス魔物図鑑を購入した。ホテルを予約し、明日の予定を決めよう。
と思うが、最初はお買い物だ。スイスのファッションって何だろう?
正直、あまり思い当たらない。……と思っていたら、これがあったか!
時計だ。……この剣神世界に電子時計はない。全て機械式だ。
あの小さな世界に、歯車とネジ、ゼンマイだけで時を刻んでいる。
歯車のひとつ一つが精密機械だ。歯車の織り成す美が時計という究極のファッションだといえる。
我が乙女達はいつにも増して目がキラキラしている。……いったい幾らかかるのだろう。背中に悪寒が走る。
激しい戦闘でも壊れない、それでいて軽く、精密な腕時計がほしいところだ。乙女達はさらに美を追求するであろう。
この剣神世界の時計に増産品はなく、全て一点ものだ。したがって、時計もいいものは刀剣並みに高い。だいぶ防具も揃えてきたし、お金も十二分にあるので「好きな時計、買っていいよ!」って口走ってしまったら、1人1000万円も散財してしまった。
私も500万ほど使ってしまったので、約7500万円の出費だ。
残金約2300万円……う~ん。あまり深く考えないことにしよう。
億を超える時計や刀があると思えば安いものだ。
明日から皆で節約することに決意しよう。できればだけど・・・・・・
華々しく散財した後、ホテルに行く。
ホテルはいつも通り、3人部屋が2つと2人部屋が1つだ。
最初に私の3人部屋に集まり、明日の行き先を決める。
我々のレベルを考え、魔窟シンデルフリ村に行く事にする。
スイス魔物図鑑によると、シンデルフリ村にある魔物屋敷ヨーデルには、
魔物Yageeとβをはじめとして、
暗黒卿YoZZfに乗ったGray Girl、ボスに斧使いOnGと意地悪魔女Lottenが出てくるという難所だ。
車椅子に乗った影ボスの魔法使いCraCraは病弱のため滅多にお目にかかれないという。
それらの魔物を下調べし、装備を準備したところで、寝ることにした。
今日の添い寝はいつもの瑠璃と順番で回ってきたクロだ。
いつものように十字架に縛られたように両腕を腕枕にさせて寝る。
クロが隣に来るとまずまともに寝ることができない。クロがいろいろと仕掛けてくる。その度に瑠璃とお腹の上でひと悶着ある。
だが、この体制も慣れてきた。
最近では、男の子の事情も分かってきたようで、1週間に1回は1人で寝ることも許されている。
明日はどのように戦うかイメージトレーニングしていたら、いつの間にか深く眠っていたらしく次の朝を向かえていた。




