8 Grotta Indigo①
昨日行った海にある洞窟は、「 Grotta Blu 」(青の洞窟)である。
宿のおじさんに教えてもらったのは、「Grotta Indigo」(藍の洞窟)だ。
この島は外周が20kmほどの小さな島だが、高さが1000mもある高い山がある。
その山は、絶壁であまり人は近寄らないそうだ。
その山から滝が落ちているところがあり、その裏側に洞窟があるという話だ。
最初に美夜に炎駒で偵察に行ってもらい、滝のある場所を探してもらう。
美夜が「大きな滝を見つけた。その裏に洞窟も見つけたよ。こっちだ」と案内してくれる。森林を抜け、崖の上から落ちてくる滝の裏側に洞窟はあった。
滝は100mくらい上から落ちてきているのだろう。
深い滝壺とともに、周囲は靄に覆われ、霞がかかったようになっている。
樹木は、青く生い茂り、水滴で輝いていた。
この高さの滝だと、樹木や霞に隠され、この島の街からは見ることはできないだろう。しかも、滝壺はあるが、川がない。たぶん、地下水となってどこからか湧き出ていると思われる。川がないことも、この滝を見つけにくい理由の一つだ。
足が滑らないように気をつけながら、滝壺の裏に回る。
比較的大きな洞穴の入口がある。トラップがないか、私の魔断で切ってみたが、反応はない。大丈夫そうだ。
奥に進む。
今回の先頭は、碧衣だ。
先日のイギリスでは「後方にいて何もできなかったから」とか「未来視をすることで素早く対応できる」といって申し出てきたので、別に断る理由もなく了解した。
たぶん、まだ先日のことを気にしているのだろう。
碧衣もけっこう強いから問題ないんだけどね。
ついでに、私から碧衣に魔断を付与し、得物(脇差と吹き矢)に発動してもらった。クロにもほしいとせがまれたが、魔力が減るからダメと断った。
洞窟は、2人並んで歩けるので、フォーメーションI+Iだ。
フォーメーションⅡとか二でも良さそうだが、アルファベットがいいそうだ。
こんな順番だ。
碧衣 美夜 紅々李 蓮月
クロ 瑠璃 ショウ 日葵
クロは夜目が利くので、先頭になった。それぞれ美夜と瑠璃が補佐する。
次にヒールができる紅々李とショウ、後を守る形で耳と鼻が利く蓮月と日葵だ。
なかなかいい順番だと思う。私が一番弱いので、三番目というのは致し方ないだろう。
しばらく進むと、水が勢いよく噴水のように出ている場所があり、その先が川になっている。先には薄暗く小さな光がぼんやり見える。
我々は、その浅瀬や中洲を進んでいく。
魔物が出た!
スライムだ。薄青く光っているスライムだ。(どこにでもいるんだなと思ってると)クロがサクサク片づける。
薬品調合用に魔核とスライムゼリーを回収する。
シャドウも暗闇の中から出てきた。私は気付かなかったが、クロや碧衣は条件反射のように避けて、倒していく。
私と紅々李は魔核とドロップアイテムの回収係だ。
次に出てきたのが、初めて見る魔物の「マカロニパスタネット」だ。
予め図鑑で見ていたので、名前が分かる。マカロニのような身体をしており、口からパスタを網状にして吐きだし、敵を一網打尽にする強敵だ。
蛇のようにクネクネしながら近づいてくる。ちょっと気持ち悪い。
瑠璃が「熱湯!」と熱いお湯をかけたら、フニャフニャして大人しくなった。
すかさず鍋に投入だ。
お湯の中には、魔核とドロップアイテム「マカロニ」と「パスタ」が入っていた。
笊に入れて湯こしする。魔核を取り出せば完成だ。
皆、手際がとてもいい。他になにかないかな? と探していたら……
偶然、魔物「カニグラタン」に遭遇した。カニグラタンは、洞窟が好きなようだ。
カニグラタンがいるということは、海が近いのかもしれない。
カニグラタンの倒し方はもう分っている。刀の先で突く様に殻を破っていく。もう慣れたものだ。簡単にカニグラタンをゲットした。
カニグラタンが盾として持っていたグラタン鍋に今倒したカニグラタンの身とカニ味噌を入れ、マカロニも入れる。
美味しいマカロニカニグラタンの完成だ。パスタも持ってきていたケチャップと合わせて食べる。
お昼だし、ちょうど良かった。お腹も満足したところで、探索を再開した。




