表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『 堕天使転生 』 ~~ Reincanated FallenAngel Save the world by Kissing ~~  作者: スピンクス・ノーバ
第Ⅰ期 Lip Magic Generations
38/275

6 「紅孩児」②


「そーれ!」 

 チュドドドドドドーーーーン。もう何発落ちただろうか?

 そう思っているとついに門が開いた。


「この野郎! 『そーれ』じゃないわい! ピカピカゴロゴロ何発も何発も何発も雷落としやがって……」

 ずぶ濡れで、黒くなった焼豚とボスがやってきた。

 我々は気付いていないが、実はこの城壁の内部には縦の洞穴(隠れ家)があり、雷雲によってもたされた豪雨が、穴に入り込むと同時に雷の電撃を伝えていた。


 前列に焼豚が100匹はいるであろうか、全員が槍を縦に構えている。

 最奥でボスは、燃え盛る槍を構えていた。一番奥にいたボスが、焼豚の中央から進み出る。


 オッ! 一騎打ちでもやる気か! ……皆の目が光る。

 ついにこの場面が来たかとばかりに、日葵が叫んだ!


「我ら、Lip Magic Generations 略してL・M・G~」 といって

 ピッとポーズをとる。

 私も腕を突き上げ、人差し指を上にあげ、無理やりポーズをとらされた。

 フォーメーションAを少し横に広げた感じだ。


 胡桃たちは呆気にとられ口を手で覆い、引きつった顔で見ている。

 ……オレも恥ずかしいんだぞ。


 こんなポーズとっている間に、攻撃されたらどうすんだ? と思っていたら、驚きを隠せないのか、向こうのボスがドサっと膝まづき……


「もう勘弁してください! 火とか炎だったらなんとかできるけど、雷あんなに落とされちゃ死んじゃいます!」 と頭を下げてきた。


 さらに美夜をじっと見て、そのボスが


「ゲッ 美・夜・・・さ・ま!」

「なんだ。紅孩児こうがいじじゃないか」

 ---ってお知り合い?


「やるか? 紅孩児」 美夜は一騎打ちをやる気でいる。

「冗談言わないでくださいよ。このことは父上牛魔王には黙っててくださいよ。美夜様が来てるって言ってくれれば、こんな歓迎しなかったのに……」

「まあ、修行だからな。さ、やるぞ!」……美夜は戦いたくてしょうがないらしい。

「勘弁してくださいってば・・・モウ(鳴き声?)、これを受け取ってお引き取り願います」と紅孩児は言って、燃える槍を両手で持ち上げ恭しく献上してきた。


「これは火炎槍と言って、けっこういい槍なんですよ」

「そっか、残念だ。槍は貰っておくぞ。また今度な。ついでに炎駒も貰っていくぞ」 と美夜はいってるが、また戦いたいらしい。

「もう来なくていいです! 勘弁してください」 と紅孩児は言って、

「これもついでだ。持っていけこの泥棒! 今の雷で亡くなった焼豚と焼鶏の魔核とチャーシュー、ヤキトリ、温存していた金の北京ダックだ!」

 山盛りにドサッと置いて、泣く泣く紅孩児はさっさと門の中に引っ込んでしまった。

 ――なんか、我々が追いはぎみたいじゃないか。


 美夜が残念そうにしていたが、帰る事にする。たぶん、紅孩児はA級の魔物なのだろう。けっこう強そうだった。

 もしかしたら、我々が束になっても勝てなかったんじゃないのか?

 それにしても美夜って何もんなんだ?

 帰りに馬車の御者に耳打ちしてゴソゴソと片言の中国語で聞いてみた。


「龍人族って数は少ないけど、この中国じゃエルフと並ぶくらい格が高い種族だぞ。知らなかったのか?」

 それを美夜が聞いていたようで、

「うちの親子は、それが嫌で日本に行ったんだ。変な気を使うなよ」 と言われた。……まぁあんまり気を遣う間柄じゃないしな。これまで通りだ。


 ギルド会館に着いた。今日の成果を見てみよう。

 途中で倒した分と、紅孩児からもらった分から、研究用の魔核をとった余りが、


 火鼠の魔核20個、齧歯20個 20000円+10000円 240P

 焼豚の魔核50個、チャーシュー500kg 250万円+500万円 2000P

 焼鶏の魔核300個、ヤキトリ250kg 600万円+25万円 12000P

 金の北京ダックはなんと 500万円した


 合計 1878万円 14240P 14人(8人+胡桃たち6人)で割ると1人

 1017Pになった。


 お金も14人で割り、1人約134万円である。

 Lip Magic Generations が合計で1072万円、胡桃たちが804万円だ。

 胡桃たちはお金の受取を拒んでいたが、今後の活動資金にしてもらうため受け取ってもらった。ついでに胡桃たちは今日だけで累計1000P以上となりC級に昇格している。我々も、累計1900Pとなり、C級に昇格した。


 *ギルド会員証メモ欄 9月15日 1017P 累計1900P 


 次はB級まで累計10000Pを目指すことになる。我々も3年以内に昇格するという縛りはなくなったことになる。C~A級は会費を払っていれば辞めさせられることはない。

 なお、会費は1年ごとに払うので、その時点の級が基準となる。

 1年のうちに昇格しても、そのたびに会費は払う必要はない。

 ここまでで、約3700万円稼いでいる。


 途中研修期間があったとはいえ、短期間でこれだけの収入はすごいと思う。

 この中では、ケセランパサランの2000万円が断トツだ。それを差し引くと1700万円を中国では稼いでいる。ただ、紅孩児からもらった分が大きい。


 出費は、食費が半端ない。少ない日でも1日4万円ほど消費する。2週間で約100万円も食費で使ってしまった。

 できればいい防具(いいものは約500万円以上する)も買いたいし、少し貯めておかないといけない。


 でも、休む時は休もう。休日は大切だと思う。

 明日は冒険をしないことにして、何をするか彼女たちに聞いてみた。


「せっかく初めての外国に来たんだし、北京を観光してみたいな」

 と蓮月が言ったので、

「じゃ明日は、丸1日観光しよう」



(2)北京観光


 翌日、観光案内は美夜だ。中国といえば、万里の長城だが、もうすでに何回も通っているのでパスだ。

 まずは景山公園に行った。北京を一望できる場所ですぐ近くに天安門が見える。

 その天安門を見学し、天壇公園に行く。


 太極拳をしてる人がいて、みんなで真似した。太極拳はゆったりした動きの中に、基本的な動きが詰まっていて、剣術の参考にもなる。

 なぜか、美夜の周りに大衆が集まってきて、武術大会が始まってしまった。


 太極拳の動きを見れば強いものには分かるのだろう。強者が美夜に挑戦してきたのだ。美夜も戦いたそうにしている。だが、美夜は遠慮して

「戦いたければうちのリーダーに承諾をもらってくれ」という。

 剣は使わず、足も使わない約束(足を上げるとみられてしまう)で、10人だけ戦わせることにした。


 見ているこっちが冷や冷やしていたが、美夜は剣聖級だけあって、動きに無駄がない。常に自分の間合いで戦っている。

 まったく危なげなく20分程で、全部かたづいた。もちろん美夜の勝利だ。

 美夜はあまり汗もかいていない。

 もっと戦いたいと人垣ができたが、今日は観光がメインなので断った。


――□◇□――


 次に西太后の夏宮殿である頤和園へ行った。とても広く、スケールが大きい。

 ここでお昼をとった。宮中料理を頼んだが、量の割に意外と安かった。

 それでも1人日本円で12000円である。約10万円の出費だ。


 そして次に、今は昔、紫禁城こと、故宮博物院を見学した。ここは明、清時代の歴代皇帝たちが暮らした王宮だ。異世界に行っても時代は変わらないようでだ。ここは、「ラストエンペラー」という映画を見た人なら分かるであろうが、その世界である。中もいいが、お堀から見える景色がなかなかにすばらしい。


 最後にパンダ舎に行った。上野の魔物動物園だとパンダは数匹しかいなかったが、ここにはいっぱいいて、火の輪を潜ったり、玉乗りをしていた。(注:剣神世界だけです)パンダは何をやってもかわいい。


 北京観光も満足し、明日は北京を出ることにした。さて、次はどこに行こうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング
↑ これをピコッと押すと私のレベルが少し上がります。
★★★★★ 欲しいな ((* •ω•)。´
ブックマークよろしくお願いします(*ᴗˬᴗ)⁾⁾ペコ
”堕天使転生 
美夜のイメージ図

小説家になろう ~~ブックマーク、PVが増えるかもしれない裏技~~

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ