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『 堕天使転生 』 ~~ Reincanated FallenAngel Save the world by Kissing ~~  作者: スピンクス・ノーバ
第Ⅰ期 Lip Magic Generations
33/275

3 中国②

 ここは、魔窟「六百里鑽頭号山ろっぴゃくりさんとうごうざん」の麓だ。

 魔窟(ダンジョン)というと洞穴をイメージしてしまうが、魔物が集まる場所なので、洞窟以外にも建物、遺跡、山など魔物が集まる地域をそのまま魔窟という。

 今回は「六百里鑽頭号山」という山を含む地域だ。



 フォーメーションAの陣形をとり草原を進む。

 フォーメーションAは美夜を先頭に次のような形をとる。


       美夜

     クロ 日葵

    碧衣 ショウ 瑠璃

   紅々李       蓮月


 見事に、一番弱い私が守られている形だ。


 何もない平原を普通に歩いていると、お決まりのように山賊に襲われた。日本では見ることのできなかった山賊である。100人くらいいる。

「命が惜しければ、あるもの全部置いてきな」

 山賊がお決まりのセリフを中国語でいう。


「おにいちゃん。いい女、連れてるな。黙ってここから逃げな」

 美夜以外は何を言ってるのか分からない。

 美夜が「プッ」と吹き出した。


「見た見た。山賊よ。たぶん天然記念動物だと思うの。殺しちゃダメよ。天然記念動物は保護してかわいがらないといけないわ。そうね、血反吐を吐くぐらいがちょうどいいわ」

―― それって保護しているのだろうか?


「そうね。歩いてばかりで、身体が鈍ってるわね」

 皆が同意し、武器は使わずに掌底だけで一斉に倒していく。


「えっ! ちょ、ちょっ まっ……」と山賊が何かを全て言い終わる前に

 山賊が、山のように積み重なっていく。さすが山の賊だ。倒され方が山の様になっている。

「さて、この山賊どうする?」

「身ぐるみ剥いでもいいけど、嫌なもの見ちゃうから良さそうな武器だけ貰っちゃいましょう」

 物色したが、あまりいいものはない。お頭と思しきものが持っている剣だけもらった。


 そこから少し歩いていくと、スライムの流れにぶつかった。

「中国には、スライム川があるんだ~」と瑠璃がしげしげと見ている。

……いや、ないから。

 確かに川のように延々と流れている。別に襲ってくるわけでもないので、しばらく見ていたが、なかなか途切れないので、その川を竹の棒を使い棒高跳びのようにして5mくらいジャンプして渡った。


 シャドウやトコロテンのような魔物も時々襲ってくる。

 襲われたら、殺らなければいけない。前衛の美夜、クロ、日葵がなんなく倒していく。魔核やアイテムももらさず碧衣や蓮月たちが回収していく。

 スライムのように襲ってこない魔物は無視する。


 山が近づいてくると、少し様相が変わってきた。

 火山地帯なのか、少し蒸し暑い。陽炎がゆらめく中、私たちは、胸当てを装着し、得物を構え汗をかきながら歩いた。


 クロや蓮月はすでに気付いているのだろう。誰かに見られている感じがするらしい。

「火に囲まれるわ」碧衣が30秒先のことを未来視する。

 そこに、魔物の『火鼠』数十匹が火を吹いて出てきた。

 ボッ! 火の玉が襲ってくる。

「水壁!」

 瑠璃が、私たちの周りに水の壁を作る。・・・ジュッ ジュッ!

 火の玉は水の壁に阻まれ、水蒸気が上がり、周りは白い靄で包まれた。


 火鼠は体長30cmくらいで小柄だが、動きが素早い。靄の中からフッと現れ、火を吹いてくる。

 それぞれ得物で応戦する。刀で切ろうとすると、歯で防がれる。

 美夜は火を浴びても平気な顔をしているが、その他のメンバーは少しずつ火傷を負っていく。

 素早く、後ろから私や紅々李がヒールする。この程度の火傷なら薬を使うまでもなかった。


 少しすると火鼠の動きは素早いものの、単調で目も慣れてきた。

 火鼠が襲ってきたところを刀で切りつけ、受け止められたところを返す刀で胴を仕留める。または、もう一つの刀で切る。

「水壁!」 瑠璃は、自分の周りにも少し厚めの水壁を創り、寄せ付けない。

 水壁にぶち当たって水の中でもがいている火鼠を脇差で射抜く。


 クロは黒豹に変身し、次々鋭い爪で仕留めていく。

 美夜は、ひと振りで数匹倒していく。

 30分くらい戦っただろうか。残った火鼠は諦めたのか山の方に逃げていった。


 火鼠の魔核とドロップアイテム『齧歯(げっし)』を回収する。齧歯は1本が10cmくらい歯だ。魔核と合わせ全部で3kgくらいになっただろうか。

 我々のリュックは、ケセランパサランの魔核が仕込まれており、30kgぐらいまでなら重さを感じないで運ぶことが出来る優れものだ。それ以上重いものも運べるようにできるのだが、身体が浮いてしまうので、30kgに制限している。


 ――今日はこれくらいでいいかな。

 北京に帰ることにした。

 スライム川はまだ流れ続けているので、また棒高跳びでジャンプして飛び越える。

 このスライム、いったい何匹いるんだろう?

 これが全部襲ってきたら驚異だ。

 帰り道、山賊の山はなくなっていた。アジトに帰ったんだろう。


 通路の壁まで戻り、戸を開け階段を登っていく。馬車は無事だった。

 馬車に乗り、北京まで戻る。北京の入口には門兵がおり、ギルド会員証を見せ通してもらう。

 ギルド会員証は通行手形のようなもので、これを持っていれば何処の国に行っても、たとえF級の冒険者であったとしても通行や滞在を拒否することはできない。それだけギルドの力は大きく、影響力を持っているということだろう。


 馬車でギルド会館まで行き、今日の収穫を鑑定してもらう。

 魔核がE級で、ポイントは1個12Pで135個あったので、1620P。

 8人で割って1人202Pだ。(小数点以下は切り捨て)

 前回451Pだったので、累計で653Pだ。


 明日も同じ場所に行くつもりだし、今日は全て買い取ってもらうことにした。火鼠の魔核はそれほど珍しいものではなく、齧歯もいい値段にはならなかった。火鼠の魔核は日本円で1個1000円、齧歯は500円合わせて18万円ほどだ。

 まぁ食事代と宿泊代、馬車代には少し足りないくらいだが、良しとしよう。

お読みいただきありがとうございます!


できるだけ、毎朝7時に更新します。


【読者の皆様へのお願い】


少しでも面白いと思って頂けたら、ブックマークや評価をしてもらうとうれしいです!


評価はページ下部の【☆☆☆☆☆】をタップすると付けることができます。


これからも面白い物語を提供していきたいと思います。


どうぞ、よろしくお願い致します!

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