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『 堕天使転生 』 ~~ Reincanated FallenAngel Save the world by Kissing ~~  作者: スピンクス・ノーバ
第Ⅰ期 Lip Magic Generations
32/275

3 中国①

☆彡 ☆彡 ☆彡


「唐衣 着つつなれにし つましあれば はるばるきぬる 旅をしぞ思ふ」

                    在原業平 (古今和歌集より)

スピンクス解釈:

裕福で立派な服を着た親しい人がいる地元(日本)をはなれ、思えばはるばる遠くまで旅をしてきたなぁ。振り返ると足元には美しい杜若が咲いている(振り返ると美しい彼女らがいる)。


言葉の頭が「か き つ は た」となっているところに注目すべき歌です。

「 Lip Magic Generations 」のメンバーは、一度解散しそれぞれの両親に別れの挨拶に向かった。念波で済むことでもあるが、実際に会って話しをするのは違う。

 出発は、明日早朝だ。


――●★☪――


 翌日、挨拶を済ませ、7時に江戸駅に集合した。

 事前に皆で相談し、最初はユーラシア大陸の北京に行くことにしている。

 江戸駅から北京駅まで10万円の切符を購入し、蒸気新幹線に乗り込む。

 北京まで約2000km、約4時間の旅である。日本海を通っていくので、ほとんどが暗いトンネルだ。


「中国に行ったら、まずは食事よね。何食べる?」

「炒飯かな? 北京ダックもいいわよね」

「私、チャイナ服欲しいな」

 ……冒険とは全く関係ないな。

 そんな会話をしていたら、もう北京に到着だ。4時間はあっという間だ。


 美夜は以前、中国にも住んでいたそうで中国語が流暢だ。通訳をお願いし、まずはギルド会館北京支部に行く。

 中国は国土が広く3箇所のギルド支部と10箇所の支店を持っている。


――さぁギルド会館に到着だ。ってここどこ?

 なぜかチャイナ服専門店に馬車が止まった。どうやら美夜がチャイナ服を購入したいらしく、馬車の御者にお願いしていたらしい。女子がバタバタと店に入っていく。


――◇□◇――


 私が馬車で待つこと1時間、全員チャイナ服に着替えてきた。しかも、ミニだ。戦うときは、ミニの方がいいんだそうだ。私は目の保養になってとてもうれしい。


 馬車に皆乗り込み、ギルド会館に到着だ。

 と、思っていたら、今度は中華料理店に着いた。そういえば、もうお昼を過ぎている。蒸気新幹線の中で駅弁を食べてから、何も食べてない。

――まずは腹ごしらえだよね。


 北京ダック、水餃子、ピータン、饅頭、炒飯を注文し美味しく食べる。

 支払いになって気づいた。――まだ両替してない!

 店員に聞いたら、円でもいいというので必要経費から支払いを済ませた。

 なんと8人で12万円にもなった。少し、ぼられているかもしれない。美夜に聞いてみたが、少し割高だがそれほど高いわけではないという。

 でもこの調子で食べていたら破産してしまうぞ。……少し自重しないと……


 少しお腹がポッコリ出ていることは見なかったことにする。

 チャイナ服って身体の線がはっきり出るんだよね。

 やっと、目的地ギルド会館に到着した。もう午後3時になっている。

 まずは、ギルド会館で「円」を「元」に50万円ほど両替してもらう。


 北京支部は、日本支部と中身は一緒だが、外観が違う。簡単にいうと「太和殿」のような外観だ。時間も遅いので、これから魔窟に行くのは危険だ。下調べを行うことにする。

 ショップで、中国全土と近隣の詳細な地図を購入する。

 中国魔物図鑑も購入した。


 皆と話し合い、明日行く魔窟を選んだ。北京から少し遠いが、馬車で1時間ほどのところにある。ただ、ここ中国は、日本と違い治安があまりいいとは言えない。

 盗賊も出れば、魔物も普通に歩いているし内乱も各地で起きているそうだ。

 商人であれば護衛をつけるそうで、そのような仕事が掲示板に貼ってあった。ただ、C級以上でないとこの仕事は受けられない。

 馬車を予約しギルドに宿泊所を斡旋してもらい、ギルド会館の隣にあるホテルに泊まることにした。


――●★☪――


 翌日、予約してあった馬車に乗り込む。ギルド会館から馬車を借りると50%割引になる。

 馬車には特級、上級、中級、普通に分かれており、上の馬車ほど乗り心地も、御者の腕も良い。御者の腕とは、馬の扱い方ではなく、戦う腕だ。

 馬の扱い方は皆乗りなれているのでさほど変わりない。


 ギルド会館の馬車の御者は、冒険者を引退したものがなることが多い。A級で引退した場合は特級、B級で引退した場合は上級という感じだ。なおE,Fで引退した場合、御者にはなれない。

 運賃も違ってくる。1日貸し切りのみしかないが、日本円で

 特級で100000円

 上級で50000円

 中級で25000円

 普通で10000円だ。

 私たちは、中級を借りることにした。C級だった御者なので、それなりに強かったと思われる。


 北京は、万里の長城のような壁が周囲を囲んでいる。魔窟ダンジョンに行くためには、壁の上にある門を開けてもらい外に出るが、中国内の都市間や各地の街に行くためには、万里の長城風の壁の上を馬車で移動していく。


 比較的、壁の上の通路は安全だ。大きな都市、上海、香港、広州、天津などは蒸気新幹線で結ばれているが、あまり大きくないところは、基本的に馬車で移動する。

 魔窟が一番近いところで、馬車を待機させ、壁の内部の階段を降り戸を開け外に出る。

 ドアにはそこの位置を示す番地が書いてあるので、メモに記入しておく。



お読みいただきありがとうございます!


できるだけ、毎朝7時に更新します。


【読者の皆様へのお願い】


少しでも面白いと思って頂けたら、ブックマークや評価をしてもらうとうれしいです!


評価はページ下部の【☆☆☆☆☆】をタップすると付けることができます。


これからも面白い物語を提供していきたいと思います。


どうぞ、よろしくお願い致します!

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